各大手メディアの世論調査についての入門書および最近の論説や時論レベルの発言をいくつかメモ的紹介。
世論調査には統計学的知識が必要だが、それを言い出すと非常に丁寧なメモをつくらなければいけないので、片手間ではできないので無視(笑
入門書としては以下がいい。
日 本 に お け る世論調 査 の 信頼性 と妥 当性 の 統 計学 的検証 鄭 躍軍
https://www.jstage.jst.go.jp/article/yoron/115/0/115_KJ00009870470/_pdf
携帯電話RDD調査に関する見解 日本世論調査協会 調査研究委員会
https://www.jstage.jst.go.jp/article/yoron/116/0/116_38/_pdf/-char/ja
次の展望的解説は実にわかりやすい。歴史的視点を加味してくれるのがいい。参考文献も新しいの中心。
世論調査の変遷-新聞社の場合-前田 幸男
http://www.crs.or.jp/backno/No725/7251.htm
前田幸男氏が昨年の8月の内閣支持率への解説記事はとても参考になる。いまではネットレベルでも実感をもって指摘される「消極的選択」がなぜ生まれてきたのかがわかる。
安倍内閣支持は消去法/前田幸男東大大学院教授が分析/3年前から消極的選択 | 沖縄タイムス紙面掲載記事 | 沖縄タイムス+プラス
しかもこれは僕自身の実感レベルなのだが、ネットでふれる「消極的選択」の層には、なぜか経済政策への相対的評価が高い人がわりと少なく、むしろ安倍政権の経済政策は昔からいままで成果がないと思い込んでいる(僕からすると相当重度の偏見か無理解)に陥っている人たちが少なからずいることだ。では、どうしてその人たちは「消極的選択」をしたかになると、やはりざっくりした野党との比較でしかない。そこに内閣支持率の大きな変動の主因があるのかもしれない。