栗原裕一郎&豊崎由美『石原慎太郎を読んでみた』(入門編)

懐かしい企画がおしゃれな表紙の文庫本になって再登場。個人的にはオリジナルの単行本もカバーや装丁が好きだったが、これもなかなかいい。

 

入門編はオリジナルからいくつかの章を省いて、同時に石原慎太郎との対談や『天才』をめぐる章を加えた、より初心者に読みやすいものになっている。電子書籍の方は未見だが、プロ仕様wとのことである。

 

 個人的には、紀伊国屋書店でのトークも収録してほしかった。石原の『再生』など、非常に重要な作品について興味深い話が展開されていたと記憶している。

 

 それと『スパルタ教育』など一部については言及があるが、やはり石原氏のもうひとつの面である膨大な政治、経済論評などへの言及があまりないのは、『石原慎太郎を読んでみた』(政治編)を待つことにしたいw

 

 石原慎太郎を読んでみた ノーカット版 (中公文庫)