以前このブログでも紹介した好著『経済は世界史から学べ!』の茂木誠氏の新著が地政学をテーマにしたというので早速購入。この分野の本としてとてもバランスのいい著作だと思う。まず文章が平易で、また時間と空間の両方の推移を、しっかりと展望できるすぐれた教養書だった。一緒に『世界史講義』も購入。こちらも現在の時事問題との関連が解説してあってよさげ。
地政学的な本としては、イヴ ラコスト『<ヴィジュアル版>ラルース 地図で見る国際関係: 現代の地政学』がともかくいいが、5年も前のものなので茂木氏の本が補遺としても役立つ。
ちなみに同じ世界史関連の教養本コーナーにあった池上彰氏の一連の教養本がいまいち読む気になれない(彼の経済関係の著作、特に日銀関係の見解はダメすぎる)。同じ考えの人は茂木氏の一連の著作で十分に代替できると思う。
関連エントリー:http://d.hatena.ne.jp/tanakahidetomi/20140204#p1
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