@hidetomitanaka: しかしこのカッセル的な湛山像がいつの間にか「日本のケインズ」みたいな形で、高橋是清なども含めて、積極財政政策論者としてねつ造されていったというのが戦後。このイメージ戦略はすごく周到に行われている。中学の教科書レベルから始まって日本人の記憶に植えつけられている。
2011-11-20 12:05:38 via web
@hidetomitanaka: さて湛山も亀吉もカッセルの理論を日本に応用したが、きわめて重要なそして先駆的な一刷毛を加えている。それは金融緩和が重要だとしてもそれはいたずらにマネーを増やせばいいというものではない、ということだ。日本銀行の明示的な「目標」がないといけない、ということ。これはいまも重要極まりなし
2011-11-20 12:01:06 via web
@hidetomitanaka: 湛山も亀吉らもケインズからの影響があるとしたら、それは『一般理論』ではなく、むしろマネタリーなケインズ、『貨幣改革論』のケインズによるデフレーション脱出とその分析の方がよほど親和的だろう。
2011-11-20 11:57:04 via web
@hidetomitanaka: カッセルが湛山たちに与えた「まともな処方箋」次の一文に尽きる。「カッセルは一国がどのようにして不況に陥り得るか(答え;金融引き締めを原因としたデフレーション)という点と一国がどのようにして不況から脱出し得るか(答え;金融緩和)という点の両者に対して説明を提供していたのである」
2011-11-20 11:55:39 via web
@hidetomitanaka: では昭和恐慌期の石橋湛山や高橋亀吉の「まともな処方箋」は彼らのオリジナルかというとそうではなく、彼らがやったのは日本の文脈での応用であり、あとでふれるが重要なひと刷毛も加えている。湛山の理論的背景はhicksianさんが要約したこの人であるURL
2011-11-20 11:53:02 via web
@hidetomitanaka: 1930年代の世界恐慌は、当然に日本にも昭和恐慌を出現させた。で、当時、昭和恐慌に対して有効な処方箋を描いた石橋湛山や高橋亀吉らがのちに「ケインジアン」と評されたことほど僕には違和感を抱くものはない。なぜなら彼らの昭和恐慌期の発言を読むとケインズはむしろ後景に退く。
2011-11-20 11:51:09 via web