ももいろクローバーZ:バトル アンド ロマンス

 ももクロ初のアルバム。一月遅れでゲット。今年前半、一番異色の仕事といえば、新生まもないZの方々とのトークバトルでした。本当にいま考えても汗が(笑)。

そのときの模様はここから動画リンクが張ってますのでどうぞ。http://d.hatena.ne.jp/tanakahidetomi/20110506#p1

 僕は大学が遠いので、だいたい音楽はもっぱら車の中で聴いてます。このアルバムは、ももクロの元気さとなんかヘンテコさが充満していて眠気覚ましにいいですね。いまDisc1の前半を聞いたんですが、お気に入りで当分聴き続けるでしょう。ちなみにそのトークイベントで約束した「ももいろクローバーの経済学」なんだけど、日本の戦前からのアイドル市場の中で、ももクロさんたちを位置づけるという画期的な本にしたいと思うんだけど、どう? 個人的には面白いと思うんだけど、どこか版元さん求む 笑。

 ももクロさんたちとのトークバトルに挑む際に作成してた簡単なメモ書き。これに関連したことトークバトルの中でいっているのは上記の映像をみるとなんとなくわかるw

ももいろクローバーZとのトークイベント用のメモ

1 「中国の罠」
 なぜか中国では女性のグループアイドルが長続きしない。よくいわれているのはメンバー間の報酬格差が妬みを生んでしまい、グループに不和が走る。ももクロのみんなはどのくらいの報酬の差を我慢できるだろうか? または報酬に差がでてきても気にしない?

2 「ライブ・アイドルのジレンマ」

 ライブ・アイドルの強みはファンたちが「会いに行けること」。しかし人気がでればでるほど、テレビや大規模な会場でしか接することができなくなり、「会いにいけなくなる」。ももクロはこのジレンマにどう立ち向かうのか?

3 「人生の機会費用

 経済学はお金を扱う学問だが、実は目にみえるお金だけではなく、目にみえないお金も扱う。例えばももクロは週末、学校の勉強よりもアイドル活動に励む「週末ヒロイン」。「週末ヒロイン」を選ぶことで、学校の勉強から将来生みだされる価値(いい大学にいっていい就職先を選びなど)を断念しているといえる。このあきらめた価値のことを経済学では機会費用という。この機会費用は年齢がたてばたつほど大きくなる。「週末ヒロイン」であり続けることで、みんなが諦めている人生の価値はなんだろうか? それを教えてほしい。

4 「グローバル戦略の常套手段を敗れ」

 旧来の女性アイドルは、日本で成功すると、周辺のアジア諸国を中心にブレイクを狙い、最終的にはアメリカでの成功を狙っていた。しかし実はヨーロッパでは日本の女性アイドルへの需要が大きい。ももクロはいままでのアイドルのグローバル戦略の常套手段である、日本→アジア→アメリカ ではなく、コネもなにもないヨーロッパ市場に徒手空拳でいき、過去のプロレスラーがそうだったように武者修行をすべきではないか? ヨーロッパであれば日本の女性アイドルは大きく受け入れられる。