田中秀臣『デフレ不況 日本銀行の大罪』(朝日新聞社)半月後に登場予定

 新刊のお知らせです。いままで考えてみれば日本銀行の政策を厳しく批判していたものの、日本銀行の政策だけを中心にした本は一冊も書いていませんでした。自分としても考えてみれば不思議なことでした。近い内容のものとしてはバーナンキの本がありましたが。いずれにせよ、デフレ不況、そして日本銀行の政策を戦前から現在までの歴史的視野、リーマンショック後の世界経済、そして政府と日本銀行の政策との関連など、いくつかの視点から、自分としては最大限の努力で、日本銀行の経済政策を批判的に検討したと思っています。

 早ければ再来週の金曜には首都圏の大型書店に並び、そしてそれから数日以内には全国で皆さんのお目にとまることでしょう。自分でいうのも恥ずかしいのですが、あえていわせてほしいのですが、いままで書いた政策論争関連の書籍の中では、自身の最高作だと自負しています。いろいろな方々から情報を得、また文章や構成もここ数作の経験を生かしてスキルアップしたと思っています。

 もう一部のネット書店では予約できるようですが、ついに朝日新聞社から脱デフレの単行本がでることになります。時代は大きく変わりました。

予約できるネット書店
http://www.e-hon.ne.jp/bec/SA/Detail?refBook=978-4-02-330813-8&Sza_id=MM

http://www.7netshopping.jp/books/detail/-/accd/1102907301/subno/1

岩田規久男先生の『日本銀行は信用できるか』、そしてまもなく脱稿予定と聞きます上念司さんの『日銀貴族』(仮題)と合わせて、Twitterで「日銀三部作」(著者は違いますが)と呼称されていました。名誉なことです。

日本銀行は信用できるか (講談社現代新書)

日本銀行は信用できるか (講談社現代新書)

またぜひ他の本も合わせて読んで頂けると嬉しいです。一冊は大学生の就職の仕方、その問題について率直に書いた『偏差値40から良い会社に入る方法』。そしてもう一冊は、他の論者とともに日本の経済思想の中で遺伝子の継承のように続く「病」を明らかにした講演録です。

日本思想という病(SYNODOS READINGS)

日本思想という病(SYNODOS READINGS)