刑務所内のプロスポーツ

 知人の書いたノンフィックション「金とルール 刑務所内のプロスポーツ」(『Number』3月5日号)を読む。昨日のエントリーの刑罰国家の続きではまったくないが、フィリピンの刑務所内でマフィア同士の賭けスポーツが、命がけで行われているさまをルポしようとしたもの。ボクシングとバスケットで賭けは行われている(た)よう。

 
 「世界で最も自由な刑務所」というモンテルパ市の約2万人収容の刑務所は、このノンフィクションの記述どおりとすれば、ひとつのバザーあるいは自治をもった市場(賭けスポーツつき)と表現できるだろう。


 「所内にはギャングの経営する露店が立ち並び、肉、魚、密造酒から携帯電話、iPodにいたるまで、あらゆる物が売られている。僕らは昼間からラム酒の一気飲みを強いられつつ、インタビューを行う状況に追い込まれた」

 最近、読んだルポの中でも最も興味深いもののひとつ。

http://number.goo.ne.jp/from_number/