上げ潮の時代は引き潮? 潮目は変わった?


 さて防衛大臣の交代で安倍政権末期感といわれてますがどうなんでしょうかね?


 中川の目はあいかわらずぎらぎらモードで、潮目が変わったと書いたばかりの今回の出来事だったわけですが
 ■ (世論調査)「潮目が変った」は変っていない(中川秀直公式webサイト)
 http://www.nakagawahidenao.jp/pc/modules/wordpress0/index.php?p=599


 しかしすごい細かい世論調査の読みに、なんかご本人の趣旨とは異なり 傍目には逆に悲哀感が(つうか必死だな 藁 という感が)否めず。


 海外では上げ潮政権(とはいっても本当に名目のように上げ潮狙うならば日銀法改正をすべきですし、最低でも政府の竹中時代からの需給ギャップ観を清算して上げ潮政策に整合的なものにしないといけないと思いますが)の命運については、英エコノミスト誌は安倍政権の参院選後の継続を予測してますね。いまの段階では妥当な予測でしょう、近視眼的には年金批判でちまちまねちねちやる路線しか野党にはないからその始末がつくまで安倍政権、という見方もありかなあ。

 英エコノミストhttp://www.economist.com/world/asia/displaystory.cfm?story_id=9226940
 
 しかしさりげなく最近のエコノミスト印ともいえる低金利は問題マーキングもしているところが微苦笑を誘いますが
 The government is keen to make Tokyo's backward financial markets more competitive, which would boost the local economy and help raise pitifully low rates of return for savers.


 同誌の記事中にある谷垣議員のコメントを利用した指摘はかなりあたっているように思えて(もちろん財政再建至上主義派の谷垣氏とは違う意味になるけどもw)、安倍政権は上にも書いた上げ潮本来の政策はなにもやっていないし(やる可能性だけはほかの政権よりよほどあるけれども)、愛国教育や憲法改正といった国民の生活にどれだけ実際に役立つのか一切不明のことしか熱意をみせてないのは、やはりこの政権の実践的な性格を無視した、いや無視せざるをえない首相のプリンス君なところがもろにでてしまっている、ということがいえるのではないでしょうか。