ネットアイドル麻生外務大臣の挑戦?

以下は未定稿。近いうちにいったん削除、その一週間後に復活掲載予定。麻生情報ウェルカムw


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 福田元官房長官自民党総裁選への出馬を見送ったために、安倍政権の誕生が確実視されている。そのためもともとは安倍官房長官の総裁選対策として始めた感の強い「格差社会」対策であった「再チャレンジ推進会議」の意味合いや、靖国神社問題を主軸にしたアジア外交をめぐる論点もあやふやなものになっていくだろう。


 ところで福田氏に代わる有力な対抗馬として注目を浴びる格好となったのが、もともとは“泡沫”候補であった麻生外務大臣、谷垣財務大臣のふたりである。この両者がどれだけ「福田票」を吸収できるかが今後の総裁選が世論の注目を浴びるか否かの尺度になるだろう。


 来年の参議院選挙をにらみながら、安倍氏の楽勝ムードは自民党としても得策ではないだろう。一定程度の“緊張感”あふれる総裁選レースの果てに、安倍氏が劇的に勝利したほうが自民党の戦略としては望ましいに違いない。小泉首相の故事に習っても、01年の総裁選は故橋本元首相との劇的な逆転勝利で政権の浮揚力がついたことが思い出される。


 ところで、安倍氏の勝利は現段階ではほぼ間違いはないが、二番手争いで俄然注目を浴びそうなのが、麻生氏である。麻生氏が谷垣氏やほかの出馬が噂される人たちと明らかに違う特色は、彼が“ネットアイドル”と呼ばれるほど、日本のインターネット社会では人気を保持していることである。おそらく日本のメジャーなマスコミではこのネットアイドルぶりは注目されることは少ないであろうから、後世の記録(?)としてここに書きとめておくのも無駄なことではないかもしれない。


 麻生氏が日本のインターネット社会で“ネットアイドル”への第一歩を踏み出したのは、外務大臣就任後、彼が「オタク」顔負けのコミック好きであるという伝説がネット社会で蔓延したことにある。この都市伝説は、「麻生太郎ローゼンメイデンを読んだことがあるのか」という標語で表されていた。ブリタニカの百科事典と比べても遜色がないと雑誌『ネイチャー』で評価されたネット上のフリー百科事典(自由に不特定多数が書き込める辞典)Wikipediウィキペディアの「麻生太郎」の項目では、漫画関連の記述が延々と続いていてうっかりすると政治家としての活動よりも記述が多いくらいである。そこでは、「漫画が大好きで、週刊漫画雑誌のほとんどを読み流していると豪語している。好きな作品は「ゴルゴ13」・「のだめカンタービレ」他多数。外務省の執務室まで、漫画の本を本棚一杯持ち込み、一部外務官僚から鼻白まれているようだ」などと紹介されている。


 で、件の「ローゼンメイデン」とは何か、である。これは『月刊 コミックバーズ』(幻冬舎)に連載中の戦う美少女“人形(アンティックドール)”の話という、読んでみないとわからないマニアな漫画のことである。この作品を麻生氏が成田空港の待合室で読んでいると公言したことが、ネット上で都市伝説と化してしまった。さらに日本のネット社会では、“嫌韓流”や中国・北朝鮮に対する感情的な反感が根強い。そのため麻生氏が周辺東アジア諸国に強行な言辞をいうたびに、例えば2ちゃんねる掲示板や各種のブログ(ネット上の日記)はその発言に盛り上がるのである。もっともこの点では安倍氏も負けず劣らず人気を博しているようであるが。


 また最近では、漫画や外交ネタだけではなく、麻生氏の経済政策についても注目を集めている。ネット社会で大きな影響力をもつ匿名官僚のサイトbewaad.comでは、麻生氏の影響力が強いといわれている日本青年会議所における「経済復興プラン」を検討したり、本ブログなどでもw麻生氏のニートや経済格差に関する認識が論じられている。ただ総裁選にこのネット世論がどう結びつくかは全く未知である(つうか無理w)。ただ事実上の出来レースと化した総裁選を少しでも楽しむためにネットをみてみるのも悪くないかもしれない。