NHK取材班『生活保護3兆円の衝撃』

 生活保護の急増の主因を、区分でいうところの「その他の世帯」、その内実は働ける世代の失業者であることにまず本書は注目している。また貧困ビジネスの実態、不正受給問題についての具体的な取材を積み重ねている。

 本書の最後では鈴木亘氏が総括的な発言を行っていて、現状の生活保護制度が「貧困の罠」として機能しやすいこと、また生活保護受給との関連で最低賃金の引き下げを提案している。鈴木氏の発言は、現状(失業の増加による生活保護受給者の増加)を前提にした上で、現在の制度では受け皿として限界があること、ムチとアメを十分利用して、入りやすく出やすい生活保護制度を再設計するべきだという提案だろう。もちろんこの現状の前提を変更することが別途重要な問題であることはいうまでもないと思う。

 ちなみにデフレ不況の持続と生活保護受給者の増加との関連は片岡剛士さんの資料、高橋洋一さんの論説を参照のこと。

高橋洋一「急にクローズアップされた生活保護問題デフレ脱却と「負の所得税」が合理的な解決策」http://diamond.jp/articles/-/19320/
片岡剛士資料http://p.news.nimg.jp/pdf/a/nw0_20120611_kataoka.pdf

NHKスペシャル 生活保護3兆円の衝撃

NHKスペシャル 生活保護3兆円の衝撃

「ご当地アイドル福岡激戦」『読売新聞』西部版7月11日夕刊でコメント

 ようやく手元にきたのでご紹介。福岡のご当地アイドルを紹介した記事。QunQunLinQHKT48が中心。福岡の主にアイドルで8組を別表であげているがなぜかHRがない(可愛そうに老舗なのに)。それにCQC'sもない。

 このサイトに記事の前半部分があるが、後半はLinQと新しいアイドルグループの誕生を取材したもの。ちなみに公平に考えれば、福岡地区のナンバーワンはLinQだろう。ここにHKT48が猛烈な勢いで接近している感じ。QunQunは新しい楽曲などでの頑張りが今後のキー。HRや青春女子学園、れいしゅしゅとかはあまり知見がないのだが、手堅い人気がありそう。

 僕のコメントは四段にわたって掲載。おもに福岡のアイドル市場が盛況なのを、福岡地区の文化市場の特質から三点指摘。さらに今後のアジア市場への展望や、博多の名産としてのアイドルというブランディングの重要性を指摘している。

 図書館などでぜひ読んでいただきたいもの。カラー写真ででかくQunQunの練習風景とHKT48のステージ。

福岡の主な女性グループアイドルのリンク先(読売新聞の記事にHRとCQC'sを加えたもの)

HKT48 http://www.hkt48.jp/
乙女の純情 http://otojun.com/
QunQun http://qunqun.asia/
青春女子学園 http://ameblo.jp/ccmail/
西新アイドル(仮称)http://nishijin-idol.jp/
LinQ http://www.loveinq.com/
れいしゅしゅ http://raisechouchou.com/
Rev.from DVL http://www.active-hakata.co.jp/revfromdvl/
HR http://www.hakata-r.com/
CQC's http://www.cqcs.jp/

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