高橋洋一「脱脱官僚+小沢排除=消費税増税」

夕刊フジ』の連載「民主党政権下の日本」も99回。明日はいよいよ100回。僕のブログも支援企画でもしようかな。笑
今日は、菅新政権発足に合わせた記事でしたね。

鳩山・小沢政権は消費税増税を避けてたが脱小沢でそれがなくなり、さらに民主党の売り文句の「脱官僚」をいわず、これは僕の補いですが、今日の菅首相の会見のように官僚に政策まかせるような発言は、かの最悪の首相ともいえる竹下登氏の「つかさつかさ」を思い出さます。これは高橋さんによると「脱脱官僚」=財務省依存。

菅首相が財務官僚に大きく依存し、増税しても景気は良くなるというナイーブな考えをもっているので、今月中にでてくる予定の中期財政フレームで、その方向性がかなりはっきりでるだろう。なお、増税しても景気がよくなるとの考えは、政府が国民より賢いというありえない前提に依存するので、かなり危うい議論だ」

その通りでしょう。ところで財務省的には増税が目的です。なぜそれが目的なのかは議論がありますが、たぶん遺伝子でしょう。僕が高校生のころから財政再建をいってますので。政治経済学的や公共選択論で説明する人もいますが、とりあえず高橋さんの議論にひきつけると、たぶん国民よりも賢くなくてもいいのでしょう。増税が目的ですから、その目的のおまけに「景気回復」がついてくるだけで、実際に景気回復しなくても官僚たちは責任を負う必要はないわけです。負うのは政治家ですが、消費税増税は一回やればそれが引き下げられることはないという過去の歴史から、ともかく上げれば勝ちであり、そのための理屈や責任は別に本質的な問題ではないのです。ただ本質的ではないとはいえ、増税をなぜするかをちょっとだけ政治経済的に考えれば、それは予算の余裕ができることで、むしろ財政が弛緩して、天下り先など非効率な政府部門への垂れ流しが増えることが帰結するでしょう。

まあ、増税財政再建という「美名」の裏はこんなものです。

辰巳ヨシヒロ:Black Blizzard(黒い吹雪)

 先日のエードリアン・トミーネについてのエントリーで、鈴木さんから紹介いただいた辰巳ヨシヒロの貸本劇画時代の名作『黒い吹雪』の英訳版を読みました。前後して日本でも復刻版が中野晴行氏による辰巳氏へのインタビューを附して再刊されていますね。

 英訳の方は巻末にトミーネによる辰巳氏へのインタビューが掲載されていて、簡潔に貸本時代と市場の雰囲気が語られています。僕もわりと辰巳の作品は読んでいると思うのですが、この作品はなかなか面白いですよ。構成がしっかりしているので十分に楽しめますし、手首をちょんぎることにフェチにこだわる(??)逃亡犯というキャラも面白いです。

 しかしトミーネの新作も読みたいですね。最近は小津の戦前の作品のDVDーBOXのイラストを書いたりしているようですが、そういうグラフィックな仕事もまあいいといえばいいのですが

Black Blizzard

Black Blizzard

限定復刻版 黒い吹雪

限定復刻版 黒い吹雪