ブログやってて得るもの

 ラスカルの備忘録一時休止http://d.hatena.ne.jp/kuma_asset/

 まあ、僕も止めようと思うことは頻繁。特に経済学の予備的知識もない人が自慢気に専門家の書いたものを批判しているのをみるたびにそう思う(個人的にそれをヒガシタニ効果あるいはHigashitani Twistと呼んでいる)。自分の書いたものに対してだけじゃもちろんない。そういう素人談義や単なる文章理解の羅列・氾濫にうんざりしているのが正直な感想。日本でまともな経済ブログやサイトはごく限られていて新規参入がほとんどないのが事実でしょうね。コメント欄をひらけば(すでに警察に届け済みだけど)いやがらせコメントやストーカー並みのはてブやスターがつく。そういう現状にはかなり前からうんざりしていますね。このうんざり度は僕なんかかなり(みんなにはそう見えないでしょうけど 笑)耐性があるほうなのです。その傍証として、もしこの種のうんざり度(ブログなりをやるコスト)が小さければもっと多くの経済学者やエコノミストがブログをやっているでしょう。しかし多くはやっててもおざなりなものが多いと思います。だからラスカルさんが上で書いた休止の理由は、たぶん少なからず経済系のブログを書いている人間の本音でしょう。まあ、逆に自らが詐欺や嘘の一代供給所になっているアルファブロガーもいますので、こういう感想は草食系の弱音かもしれませんがww

 ただまあ、それでも最近、リアルの私生活でとても精神的なダメージをうけたんだけど、こうやって何かを世間に書くことで、一定のレベルで自分がちゃんとしなくちゃいけない、と思う効能はあることも事実ですね。それと「田中はブログやってて多くの出会いをもらったろ」と指摘されれば、上でぐだぐだ書いたことは小さいことかも……いや、やはりそうともいえん(笑

 ということで、本ブログも24時間以内に、200万アクセス到達。みなさんのご好意に感謝しますm()m

ポルノ、表現、規制

 今年のJournal of Economic perspectivesにインターネットのアダルトサイトについての研究論文が掲載されていた。日本では最近、児童ポルノ問題と関連して熱い議論が各方面で行われている。児童ポルノ規制そのものについての経済学の論文というのは特に目につかないが、より広義のポルノグライフティについては、いま言及した論文をはじめめぼしいものがいくつか存在する。ここでは備忘録代わりに以下に代表的と思われる論文と概要(日時をまたいで断続的にメモ程度)を書いておく。

Red Light States: Who Buys Online Adult Entertainment?(Journal of Economic perspectivesに掲載されたもの)
http://people.hbs.edu/bedelman/papers/redlightstates.pdf

The economics of pornography(展望論文)
http://pdfcast.org/pdf/the-economics-of-pornography

Pornography, Rape, and the Internet
http://www.toddkendall.net/internetcrime.pdf

pornography and social ills
http://redalyc.uaemex.mx/redalyc/pdf/103/10390110.pdf

続く