グリーンスパン自伝、手違いで発売日前に到着即開封 笑


 なんか手違いらしく発売予定日よりも何日(僕のとこは三日前)も早く手元に着ていたわけですが。ここで角谷なんとか嬢のごとく、逝っていい厨銀の数は世界でひとつだけでその名前は、とか謎をばらしてもいいのですが、笑。まだ読んでません。みなさんは読まれましたか? はてな世界でいったい誰が最初に読むのでしょうか? 


The Age of Turbulence (Asian Export Edition)

The Age of Turbulence (Asian Export Edition)

ジャンークリストフ・ヴィクトル『地図で読む世界情勢』


 今日はオープンキャンパスでものすごい渋滞の中、大学まで来ました。オープンキャンパスではグーグルアースの使い方というものを公開でやってます。

地図で読む世界情勢 第1部 なぜ現在の世界はこうなったか

地図で読む世界情勢 第1部 なぜ現在の世界はこうなったか


 タイムリーに表題の本を献本いただきました。ありがとうございます。手嶋龍一氏推薦ということですが、僕は地図と年表が大好きなので、これは何度も読むと思います。イタリアのでかいピンクのウサギは掲載されてなさそうですが 笑(世界情勢に関係ないですねw)。


 グーグルアース用のテキストはちょっとマニアなんだけども『GoogleEarthで偵察! 世界の機密基地』とかがあります。ほかにこれ探すと面白いというのがあれば教えていただけると感謝。

 ローラ・ハイン『理性ある人々 力ある言葉 大内兵衛グループの思想と行動』


 大内兵衛の日本経済学史観(例えば『経済学五十年』が代表)というものは素直に評価できないもので、彼の印象は正直悪い 笑。しかしそれが大内兵衛とその周辺の業績を無視することにはならないのは、やはり「政治」との関連がこのグループの場合強いからでしょう。類書がないだけにこれは便利。感想は後記するかもしれない。


 と思ったら小田中先生が感想書いてたのでこれで代替http://d.hatena.ne.jp/odanakanaoki/20070810#p1


 

理性ある人びと 力ある言葉―大内兵衛グループの思想と行動

理性ある人びと 力ある言葉―大内兵衛グループの思想と行動

岡本裕一郎『ポストモダンの思想的根拠』


 これは面白い。ポストモダン論の俯瞰ができるだけではなく、経済政策や社会政策の合意をどう形成するかを考える上でも示唆に富む。


 本書の描く「ポストモダン社会」=自由な管理社会とは、


「−−現代のポストモダンでは、近代的な「規律社会」は終焉を迎えつつある。いま私たちが立ち会っているのは、人間の「動物的な生」に照準を定めた「生権力」であり、「剥き出しの生」をいかに管理するかである。それは、人々から危険を遠ざけ、安全・安心を保証するのだから、「セキュリティ社会」と呼ぶことができるだろう。この社会は自由の許容度が高く、ファッシズム的な全体主義とは区別されなければならない。人々が自由に生存しつつ、同時にセキュリティが維持される社会、それがポストモダン社会である」(49)。


 この自由管理社会をメンテナンスする原理として、この自由管理社会のルールを前提とする範囲で、著者はこの自由管理社会のメンテナンス(著者はそういわないが)を行うためには多様な意見を合意にもっていく必要があるとする。


 メンテナンスのための合意形成を、岡本氏は民主的統制(リベラルデモクラシー)の観点からどうおこなうべきか、という視座でローティーらの試みを紹介し、さらにラディカルデモクラシーの立場も紹介している。


 もちろん僕はメンテナンスのための合意形成原理としては、経済的統制(希少性への配慮)の観点もわすれるべきでないと思うが、その点については不満は残る。


 ところで自由管理社会への「批判」的視座なんだけど、「例えば自由管理社会のコードを書き換えることが、この自由管理社会のあり方そのものへの「批判」になることもあるんじゃないかなあ。例えば刑務所の福祉システムとしての利用とか。受刑者の管理が実は貧困者の「管理」になってしまうとか。ここらへん考えてみる余地はあるだろう。


ポストモダンの思想的根拠―9・11と管理社会

ポストモダンの思想的根拠―9・11と管理社会