論説「国難の今、「日本学術会議」の国会論戦など愚の骨頂でしかない 」by田中秀臣in iRONNA

日本学術会議問題は、個々人の任命拒否の理由を個々明らかにする必要はまったくないと思います。単に総合的に判断してふさわしくなかったとすればいいだけでしょう。学問の自由とも拒否された人たちの生活の保障ともまったく関係なく、単に政府の非常勤職員としての採用を断られただけだと思います。これを政争のネタにするマスコミと野党、そして愚かな識者たちには呆れてます。

 

ironna.jp

文化放送「おはよう寺ちゃん活動中」10月27日火曜コメンテーター出演:温室ガス2050年ゼロの経済効果、欧州での感染再拡大など

本日のニュースでは、温室ガス2050年ゼロの経済効果、欧州での感染再拡大などを中心に解説しました。

 

本日のニュース解説メニュー
○ダウ平均下げ幅 一時965ドル
○首相所信表明「温室ガス2050年ゼロ」
JAL数千億円調達検討
○佐川急便3割増益
○正月休み延長?企業困惑
○欧州 夜間外出禁止拡大

 

ぜひ次回火曜の朝6時から一時間、お聴きいただければ幸いです


また生放送はラジオの他、radikoでも聴けます
http://radiko.jp/#!/live/QRR

 

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経済学史学会(2020年、web開催)、ミーゼス、アロー他

経済学史学会は今年はweb開催だったので、個人的には実によかった。正直、リアルで研究者同士の交流だとか、そこでの報告者の印象だとか、そういうものに価値をおくタイプではないので、報告者の発言とコメントなどがわかればそれでいいと思っている。また所属大学に面倒な研究費利用の申請をする必要もない。

 

今年の学会報告は、二件だけ見た。ひとつは、 尾近弘幸氏(國學院大學)のEternal Validity of “Die Wirtschaftrechnung im sozialistischen Gemeinwesen”: A Centenary Appraisalで、ミーゼスの「社会主義共同体における経済計算」(1920年)の100周年を記念する報告で、これは個人的に社会主義計算論争(経済計算論争)の整理にもなって有難い報告だった。ミーゼスは個人的には苦手にしているのでその意味でも知的な刺激を得たのが嬉しい。

 

もうひとつの報告は、斉藤尚氏(北海道大学)の「ケネス・アローにおける市場の限界」。こちらはアローの一般均衡論や社会選択論の射程を、経済計算論争へのアローの問題意識から再考察していて、資本主義と社会主義とそれとは違うアローの経済制度認識を論じていて、これまた尾近氏の報告ともかなり重なる部分もあり、楽しめるものだった。アローの経済学史的研究はこれからいくつも出てきそうで、グランドセオリー的なものから理論的な考察まで話題が広がりそうで、楽しみな領域といえる。

 

シンポジウムは経済史と経済学史、最新の制度経済学と経済学史の関連がテーマだったが、報告とコメントをみたら参加した気になったので、今回はスルー。

 

jshet.net

文化放送「おはよう寺ちゃん活動中」10月20日火曜コメンテーター出演:菅総理に自民党議員ら経済政策提言、

本日のメインのニュースは、やはり僕も顧問で参加した自民党議員ら有志による菅総理への経済政策提言についての解説です。その他にも日本とベトナムの防衛装備移転合意は、経済と安全保障の観点からの重要な話題です。コロナの医療費1兆円減は、われわれの上記の提言でも問題化されて具体的な支援策として提案されてもいます。


本日のニュース解説メニュー
○日本ベトナム 防衛装備移転合意
○コロナで医療費1兆円減
東証、5年ミス気付かず
○GoTo商店街 活気戻るか
○日中ビジネス往来再開へ
○欧州感染者 第1波の3倍

 

ぜひ次回火曜の朝6時から一時間、お聴きいただければ幸いです
今週の放送は以下から聴けます。

http://radiko.jp/#!/ts/QRR/20201020060000


また生放送はラジオの他、radikoでも聴けます
http://radiko.jp/#!/live/QRR

 

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ハーバート・A・サイモンと制度の合理性の限界とその強化

サイモンの業績はいつも気になりなりながら、なかなか追えてないのだが、この山形浩生さんの『人間活動における理性』の改訳とそのアンチョコ(=要旨整理)は助けになる。限定的合理性と制度の関係はなにより興味深い。

 

制度自体が人間の限定合理性を引きずるものである、という観点は制度の不完全性をめぐる議論につながっていき、今日も未解決で重要な問題。特にいまの新型コロナ危機のようにナイト的不確実性が高い状況(一時期ほどはかなり減退している)では、サイモンの議論は一般論として参照軸になると思った。

 

ハーバート・A・サイモン『人間活動における理性』(1982) 改訳終わった。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」

ハーバート・A・サイモン『人間活動における理性』アンチョコ - 山形浩生の「経済のトリセツ」

 

また公的情報のバイアス、特にメディアと知識人との関係については重要で、単に「知識」だけでは公的情報のバイアスを明らかにし、それを正すことが必ずしもできない、というのは実感レベルでもわかる。