クルーグマンvsチェケッテイのインフレ予測論争

マンキューブログより二連発。ああ、あっちの論争の実り豊かなことよ。ちなみに関連してBloombergで昨日だかC.ボームが世間知wで何かかいてましたね。あわせてちょっと寝てからご紹介。


http://gregmankiw.blogspot.com/2006/06/krugman-vs-cecchetti-on-inflation.html

http://gregmankiw.blogspot.com/2006/06/on-forecasting-inflation.html

 ネタとしての記者会見


 もうなんかこの話題は書くことかいたので特に何もないのですけども(また、書いてると山形さんあたりに韓流がそんなに熱心なのは滑稽滑稽コケコッコ〜といわれるかもしれんしなあ、もうすぐ夜明けだしw)、とりあえずカテゴリーを「ネタ」にしてひとつだけw

 15日の記者会見です。最後の3枚ぐらいだけマニア向けの希少価値。

http://www.boj.or.jp/type/press/kaiken/kk0606c.pdf

 プライベートだから国会で質問されるまでいわなかった、という答弁で、この問題の次元(レベル)がよくわかりました、ありがとうございました。爆。

 復習しよう、今後の見通し(ゼロ金利解除編)

 これも「経済」カテゴリーではなく、あくまでネタですのでお間違いなく。


 旧ブログでの「蒲焼の匂い」を再録してみましょう。昨日の私のエントリーだと日銀の当座預金残高の削減がまだあるかのようなニュアンスですがこれは修正いたしますね。本石町日記さんもご指摘ですが、上の記者会見で「岩盤」に到達されたそうで、地底国の怪人とさぞかし握手(指ないか、あいつら)してうれしかったでしょうね、ファンド問題さえなければ(棒読み)。


 この「岩盤」発言の次にゼロ金利解除と当座預金削減は違うとしております(この点についての批判は昨日の当ブログのエントリー参照ください)。もちろん岩盤ですからこれは、例のシナリオどおりとなるわけでして、それが以下の蒲焼再録でございます。


(再録)http://reflation.bblog.jp/entry/293308/


 さて最新の「蒲焼の匂ひ:日経公社債情報」です。「日銀ウォッチ 短冊に書いた「ゼロ金利解除」(武術家さん)です。

 ゼロ金利解除は7月14日説が有力。7月に小泉首相がデフレ脱却宣言をする可能性が高いから(政権の最後の課題であるデフレ脱却を高らかに宣言することで死に体政権に華をそえる、景況判断の上方修正の可能性などの狙い)。さたに小泉政権下であれば与謝野大臣が日銀の防御壁となったり、武藤副総裁の人脈が現政権に多いが、ポスト小泉だと政治的配置が不透明。日銀はその意味での現政権中に利上げを果たしたいというもくろみある。


 ここまではよく聞くシナリオですが、次の武術家さんの記述は興味深い。
「消費者物価の基準改定が8月だから、その前にデフレ脱却+ゼロ金利解除を果たせば、基準改定で消費者物価の伸び率が下方修正する災難を避けられる。むしろ、竹中氏の率いる総務省が8月に消費者物価を大幅に下方修正すれば、そのことがデフレ脱却宣言・ゼロ金利解除に逆行する行為にも見えて、竹中氏には逆風だ」
 だそうです。基準改定を日銀に政治利用されたらかなわんですね(--)。


武術家さんはこのような政治的スケジュール以外にも、そもそもデフレ脱却が安定的に達成できる環境になってのゼロ金利解除か? という根本問題に目をむけています。前年比0.5%を超えないだろうから7月14日は時機尚早だ、としております。


 さらにECBの利上げ、FRBは6月で利上げ終了などで、かりに日銀が利上げすれば日米金利差が縮小することも米財務省などは快く思わないだろう、とも。
 

 さらに重ねてそもそもなんですが、武術家さんが書いているように、利上げの「糊しろ」確保が現状では経済合理的ではない、ことが一番深刻な問題なわけです。というかこのような日銀から漏れ出ているw情報操作による市場の利上げ予想がふたたびデフレ経済(いまでも事実上そうですが)を再悪化させる可能性が最も懸念されることですね。


(再録終わり)




これから先は、まさにある種の専門誌に匿名で書いたほうがいいような与太話ならぬ蒲焼話になりますがw


 暗黒大陸さんの<小泉首相や安部官房長官の表情に何故か余裕がみられるのは、今後の金融政策に人質をとったと思っているからなのでしょうか?>も僕も気になってまして、政権中枢のにやけぶりをオーバードライブ状態の妄想推測機にかけてみまして、同じように<金融政策が人質>が気になってるらしい匿名の邪推眼士(誰?)が下のように書きましたと。


 小泉首相の近時の発言ですと、どうもサミット前のデフレ脱却宣言が遠のいたようなことをつぶやいてらっしゃるようです(12日あたりの報道より)。確かにデフレ脱却宣言して、日銀が武術家さんが書かれたようにゼロ金利政策を解除して美しく終わるシナリオの後に、竹中大臣がデフレぽいw数字をだしてきたら、やはりシラ〜という空気がでるのは避けられないわけです。こうなればもうデフレ脱却宣言は揚げ足の材料を与えるかもしれないからもう忘れよう(情報操作が功を奏してマスコミも景気回復にデフレなんか忘れてるしw)、というのが小泉首相の選択かなあ、と棒読みに思うのですよ、奥さん(って誰? 


 他方で日銀は岩盤到達ですからゼロ金利解除は7月(遅くても8月)の既定路線なわけですよ。もちろん福井総裁問題が起きてもそうです(現状では辞任はないですしね)。ですからデフレ脱却宣言とは無縁に武術家さんが指摘された理由で強行されるでしょう。この日銀の政治経済学的決断の前では株価の多少の不安定性なんか関係ないと思いますよ、マジ邪眼。


 ですが、ここでもし<金融政策が人質>にとられていたとしたら、さらにデフレ脱却宣言にこだわっていないとしたら、ポスト小泉=安部・中川・竹中(与謝野大臣が中川氏に接近中という情報もありますがまああれでw)の政策主眼は、たぶんた〜ぶんリフレぽい政策でございます。できればゼロ金利をかなり先まで継続してもらったほうがこのポストさんたちにもよかろうか(またそう考えてんじゃないか)と、リフレマニアの匿名士(誰だよ)は思うわけでございます。

 もちろん<金融政策が人質>になっていない/なりえなかった場合でも、すでに昨年の名目成長率論争などで、解除してこけたら日銀の責任という人質を現政権とポストのひとたちはとっていることをお忘れなく。


 まとめますと、邪推眼士(だから誰だよ)の観測によりますと、今回の一件で<金融政策が人質>になっているか否かは7月に解除があるかないかでよくわかる、かもな、ということです。8月にさえ解除なければほぼ確実に 以下略。