中学から高校にかけて熱心に読んでいたのが『幻影城』と『奇想天外』。前者は別冊も含めてすべて持っていたのに気が狂ったのかなんなのか自分の当時の心境が意味不明だが、10年前にまとめて「捨てた」。
その『幻影城』で特に注目していたのが第一回の幻影城新人賞の佳作を受賞した泡坂妻夫。そして彼の造形した名&迷探偵亜愛一郎。金田一耕助以上に好きなキャラだった*1。特に最初の短編集『亜愛一郎の狼狽』は傑作揃い。また他の長編も好きだったなあ。いまだと元祖オタクぽい雰囲気のある間宮兄弟の肥った人の方が探偵やってるみたいなユーモラスな感じ。もうあれだけ推理小説に没頭することは今後も含めてないだろう。
ご冥福をお祈りします。
- 作者: 泡坂妻夫
- 出版社/メーカー: 東京創元社
- 発売日: 1994/08/12
- メディア: 文庫
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