竹熊健太郎『箆棒な人々 戦後サブカルチャー偉人伝』(文庫版)


 何年か前に、旧ブログ時代に話題になったレインボーマンのM作戦関連で、何冊か川内康範関係の文献を読んだ。その中に本書の単行本版があって、そのときは川内氏のところしか読まなかったのである。今回、文庫版を購入したのを契機にすべて読んだ。いまさらだけれども面白い。いくつもネタが転がっているし、これを読んでアナーキズムの経済、例えばノージックの本が読みたくなった。それに康芳夫氏と竹熊氏との対談を読めば、生存権自己欺瞞から基礎付ける(基礎付けるというのも変な表現だが)というアナーキーな示唆を得ることができるだろう(そんな妄想は僕だけかもしれないが 笑)。竹熊の本といい一昨日紹介したJessica HagyのIndexedといい得難い読書経験ができている。


篦棒な人々ー戦後サブカルチャー偉人伝 (河出文庫 た 24-1)

篦棒な人々ー戦後サブカルチャー偉人伝 (河出文庫 た 24-1)