久しぶりにコラムとしての更新が門倉さんのブログであったのでご紹介。
http://ameblo.jp/kadokura4/entry-10078879402.html
新著のワーキングプア論『ワーキングプアは自己責任か』も出されたばかりですね
- 作者: 門倉貴史
- 出版社/メーカー: 大和書房
- 発売日: 2008/03/11
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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手前味噌ですが(というか当ブログ自体手前味噌漬けですが 笑)、拙新刊でも門倉さんのワーキングプア論を一部援用している部分もありますのでご参照ください。門倉さんはマルクス的な労働観を参照されていますが、マルクスもそうかもしれませんが、労働が商品ではない、という見解は社会政策的な思想としてはかなり普遍的に採用されてまして、僕自身もこの見解を採用していることで、たぶん新古典派的経済学の意見とは異なっているんだろうなあ、と思っています。とはいえ新古典派も複雑なので迂闊にはそう断言できないのですが。
それとこれは門倉さんの新刊についてというわけではないのですが、「自己責任」論というのはかなり深い問題のひとつで、どうして深くなるかというと哲学者が介入してくるから 笑 という説もありますが、それでも最近、フランクファートやデネットという両立説を斜め見していていろいろ考えるところがあります。勃発した当初はあまり関心もなく斜め見していた話だったのですが、山形さんの部室時代のイラク人質問題での自己責任論というのは一度誰かが思想的な問題と経済論を含めて再考しておく価値があるでしょうね。あの問題、意外と日本の現代史の中でも最重要な思想的問題だったのかもな、といま思っているのです。
というわけで?? いま一番、届くのを楽しみにしている本が下の論文集。ウンコ議論をさらに深めるために
- 作者: Gary L. Hardcastle,George A. Reisch
- 出版社/メーカー: Open Court Pub Co
- 発売日: 2006/11/28
- メディア: ペーパーバック
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