なんでニュータイプって現実にはいないの?


 かもられるから。


 一昨日、ようやく課題の『誘惑される意志』の書評を書いて某洋経済さんに送付したのですが、そこには双曲線的割引を中心にした経済理論の可能性が書かれています。双曲線的割引というのは、目先の欲望の実現を選ぶことで、将来の利益を損ないかねない人をイメージしてください。ダイエット中にもかかわらず、いろんな理由で自分を納得させて「このケーキ一口ぐらいならいいや」と思っているそこの人(オレ田中)。あなたはそんな双曲線的割引(目先の欲望優先の人)です。経済学が前提にしているのは指数的割引を行う合理的経済人が基本です。もちろん『誘惑される意志』では個人の自我というのはさまざまな欲望によって一種の抗争が行われている場所ともいえますので、この指数的割引と双曲線的割引に基づく動機が互いの覇権を求めているともいえましょう。まあ、もう少しきちんとした話はこの本(とそのうち出る拙書評)を読んでいただきたいのですが。


 で、ニュータイプがなんで現実にいないのか? そして宇宙世紀ものに限ると、その編年形式では最終作と思われる∀ガンダムになぜニュータイプはいないのか? その謎はニュータイプが「永遠の今」に生きる種であることに求めることができるのです。

少し後に続くかなり後に続く