「トンだトンキチ」を根拠にする山本弘@と学会会誌

 下に書きましたように、と学会の山本氏が増田本とそれを「擁護」する面子への批判を書かれたわけですが(ただいま会報ゲット)、しかしこの山本さんの論拠である堺さんの増田本批判の重要な論拠が、ご自身の「錯誤」(うまい表現みつからんので下の引用みてください)である、という反省でとりあえずの決着しているわけです。少なくとも私は堺さんの増田批判はその足元からご自身の反省とともに音を立てて崩壊したと認識しているのでありますよ。そのうちまとめサイトをITOKさんが作成されると思いますのでそれでわかるでしょうが。というわけで山本さんの批判は無根拠なんですが。詳細はまたあらためてしますが、


簡単にいうと堺さんは増田本のコミックコードまわりの記述はだめ → 全体もダメ  ⇔ 山本@と学会論評もこの堺評価に基づく

ところがboxman氏の評価

"Amy Nyberg『SEAL OF APPROVAL: the history of COMICS CODE』
とコミックスコードの影響"(箱男
http://d.hatena.ne.jp/boxman/20060610

がでてきたのをうけて、以下の堺さん発言

<# 堺三保 『面目ない。
確かに序文読んでなかったし、本文も自身のアメコミ史観に引きずられて読んでしまっていましたよ。Comiies, Cowboys, and Jungle Queensの記述と記憶がゴッチャになってた部分も大いにあるし。
もっと精進します。
ただ、増田本の主張とも田中氏の理論ともズレてることは確かなんですが。
いや、そうはいっても、トンだトンチキで申し訳ない。

あと、増田本は明確なアンチ大塚本なんで、そのへんをどう読むか、小田切さんの感想を聞いてみたい気もします。>


つうわけで堺さんも以前僕が「勉強汁」と書いたら僕を揶揄したわけですが、いまやご本人も「精進」されておられるわけでこれはこれで美しい手仕舞いなわけです。そこをまた「トンだトンチキ」を論拠にしている山本氏の乱入をどう見りゃいいのか。(^^;)


山本論説の検証はまた後日(論文かかないと 汗