村上世彰氏、すごく熱弁の件について


 うっかり見出したら思わず浪花節アジテーションに引き込まれる、たすけて〜〜。要するにカルト集団?のホリエモングループに接触したのがあだになり、虎キチ集団に今回はファンド=現金化で救済された、というのが話みたいだ。さすがタイガース 違)。いろいろ聞いたけれどもインサイダー取引だけが事実としてわかった。あとでいろんなブログを巡回してみよう……。たまにはこの種の問題を時間がとれれば考えてみたい。

 高原基彰『不安型ナショナリズムの時代』(洋泉社)


不安型ナショナリズムの時代―日韓中のネット世代が憎みあう本当の理由 (新書y)


 稲葉さんが長くこだわっていた本でして、ようやくさきほど読みました。といっても中国と韓国のところは読んでません。日本のところを扱ったところと結論部分が僕にとっては重要だったので。

 まずロストウー村上泰亮的開発主義の図式に基本的には忠実な戦後日本の見取り図

「高度成長の三段階論
 総中間化
 脱工業化 ← この間に関係するのが「高度成長型ナショナリズム
 社会流動化 ←この段階に入ると「個別不安型」ナショナリズムも発生する。」

という図式はいままさに田中も原稿書き上げたばかりの話題なので激しく萌えた。もちろん私は批判的にこれを取り上げているのだが。
この種のなんとか化とか、なんとかナショナリズムの形成には、政策担当者=官僚による上からのコントロールの成功と失敗がつきまとっている。
 高原氏は90年代において生活保守主義的で国家=会社と考えていた内向きのナショナリズムが、嫌中・嫌韓への対抗意識もからんだ個別不安型ナショナリズムが普及したのも、この上からの官僚コントロールの失敗と読んでいるようである。高原氏は「官僚」とはいわないがあえて主体を明示すればそういってもいだろう。

 社会流動化についても、従来の開発主義的手法が脱工業化、ポスト高度消費社会(この用語は使っていない)といった構造変化に適応できていないために、下層だけの社会流動化に終わってしまい、それがフリーターやニートの累増を生んでいる、と高原氏は指摘する。

 ここまでは概ねすべて私は否定的だ。戦後の日本経済の発展を開発主義的図式(政府主導のキャッチアップ政策といいかえてもいい)で語ることは、私はいくつかの論拠から反対している。例えば寺西寿郎氏の『日本の経済システム』もほぼこの図式なのだが、それを批判的に論評した日本金融学会の専門誌収録の長文の書評などを参考されたい。あとは近刊の数冊の本、または拙著の既刊のいくつかがこの種の見方への反論を提供できるだろう。

 しかしそれはわりとなじみ深い批判的視座であろう(岩田規久男『日本経済を学ぶ』や三輪・ラムザイヤー、ワインシュタインらの業績もあるのでこのエントリーでは多くは述べない)。むしろ本書で私が注目したのは、高原氏と同様に私も

「その意味で、ナショナリズムに関する議論は、特に日本において、ベクトルを国内問題に向けなおす必要がある。それが、日本国内の格差拡大や、東アジア内の関係について論じる論者たちの責務である」

という議論の方向性がまったく同じであるということだ。

 もちろん高原氏は「その際に政策としてできることは、古典的な開発主義の手法で、特定産業に傾斜的な投資を行うことではなく、「社会流動化」と「高度消費社会化」に伴うシビアさを広く認識させ、それに適応できる人間を国民の中に作り出すことであろう」ということが中心になるのだろう。

 私からすれば、こんな政策は歴史・現状認識も間違っているし(だいたい特定産業に傾斜的投資を行うなどいったいいつの時代だろうか? 敗戦直後のわずか数年以外に経済成長に貢献可能な産業には基本的に行わわれていない<しかもその効果はない>。その後の政府系金融機関を通じた政策的融資の効果ははっきりしないか否定的なものだろう)、さらには特定類型の国民を創出することに予算を配分する意義を見出しがたい。なぜならここが高原氏と異なるのだが、あいかわらずニートやフリーターの問題はなんとか社会のなんとか変化ではなく、単に長期的停滞の反映でしかないからだ。その対策には国民の類型を変化させることは不要である。しかし問題が国内の政策の失敗にあり、それをただすことが現在のネット的対抗ナショナリズムを突き崩す一助になる可能性はあるかもしれない。もちろんそのときの政策失敗の中身も代替案もともに高原氏とはまったく異なるのだが。

 ここで高原氏と私の視座が向く方向だけが奇しくも同じであり、そこにBUNTENさん曰く「平和リフレ」がもたらすかもしれない最大の果実として、ケインズ石橋湛山が戦前から説いてきた問題(国内経済の安定と小国主義ないし非対抗的ナショナリズムの両立)が横たわっているように思えるのである。

 太陽って海にジューッて沈んでいくじゃない?


<そこで一度熱を冷まして上ってきたのが月だと思っていました。

でもね、ある時夕方頃に空を見上げたら…ナントッ!月と太陽が同時に出ているのを発見(。・д・)ノ!!

鳥肌が立ったよ…『エェッ?コレハ…異常気象(:_;)?』って(汗)

事実を確認すべく、恐る恐る妹に『…ねぇ…いよいよ地球が大変な事になったかも(涙)』って話してみたら『もぉさ…いい加減にしなよ(-.-;)』の一言。

まぁ…アレだね。

恥をかいた分、これで一生忘れないしね!!>

遠野凪子ブログより 
http://toho-ent.blogzine.jp/nagiko/2006/06/part2m__m_7a21.html
つらい原稿書きの疲れがとんだよ。ありがとう、遠野凪子嬢。ネタ系女優ブログ最強w