(消費)減税も給付金政策も、財政と金融が協調すれば、同じ「バラマキ」(=ヘリコプターマネー)政策である

いまの政策のフレーム(財政と金融の協調)の中で、消費減税と給付金はともに「バラマキ」政策としてみなせる。

 

こんな単純な理解を妨げるのが、「消費減税原理主義」的な見方。あらゆる政策の中でもっとも重要だと強調したいらしいが、それがカルト的な妄執に育ってしまっている。

 

一応、減税は典型的なバラマキ政策であることを、バーナンキの発言からも引用しておこう。
A money-financed tax cut is essentially equivalent to Milton Friedman’s famous ‘helicopter drop’ of money.”https://www.federalreserve.gov/boarddocs/Speeches/2002/20021121/default.htm…(邦訳は『リフレと金融政策』にあり)。

 

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文化放送「おはよう寺ちゃん活動中」6月2日火曜コメンテーター出演:急騰する株価と実体経済の乖離、入国緩和など

この日は最近の日米中心の株価上昇トレンドと実体経済の落ち込みという一見すると乖離している状況を中心にコメントしました。

 

また入国緩和についてはくれぐれも慎重にやるべきだとのスタンスです。

 

本日のニュース解説メニュー
○上場企業赤字1兆円超
○コロナ債 世界で13兆円
○入国緩和交渉 まず4か国
○急騰する株価と実体経済との乖離
コンゴでエボラの新たな流行発生
○兵庫でカメムシ大発生

 

生放送はラジオの他、radikoでも聴けます
http://radiko.jp/#!/live/QRR

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タイラー・コーエン「規制国家の失敗」

タイラー・コーエン教授のインタビュー。規制国家の失敗。個人用防護具(PPE)の不足、新型コロナの検査体制、ワクチン開発の資金不足・余計な規制、政府のリスクコミュニケーションの欠陥、経済刺激策への出口戦略の不透明、マスコミの課題などほとんど日本でも同様の論点。

 

www.theatlantic.com

 

サックスのデュフロ&バナジー批判

サックス氏のデュフロ&バナジー両氏のランダム比較試験への実践的見地からの批判。「実行による学習」、歴史・地理等の情報と学際的な交流の重視を語るサックス氏の情熱的な論説。 イースタリー氏の両者への辛辣なコメントで知る。

 

Trials and Tribulations

https://www.foreignaffairs.com/articles/world/2020-04-13/trials-and-tribulations?utm_medium=social

コロナ恐慌から「V字回復」へ! 夕刊フジでコメント「ケチケチ路線脱却…2次補正は“真水”一気に 田中秀臣氏は評価「80点。次は本予算で消費減税を」」

夕刊フジさんで第二次補正予算についての評価をコメントしました。規模的には合格点で、中味も「給付」「融資」「予備費」の三本柱でそれぞれ感染期の経済対策として工夫をしたものだと積極的に評価しています。もちろん強化すべき点としては、給付面を拡充すべきだと思っています。

 

それと何よりも行政事務の手続きの簡素化とスピードが死活問題だと思っています。医療体制の充実もまた経済学者なので十分に評価できない点もありますが、重点的にすべき点でこちらも急がれますね。

 

www.zakzak.co.jp