丹野さきら『高群逸枝の夢』

 松尾匡さんの『商人道!』と第三回河上肇賞奨励賞を分かち合った著作が大幅な改定を加えて出た模様。所用で藤原書店に本日いったときにできたてほやほやを献本いただきましたどうもありがとうございます。

 高群の業績を「恋愛論」などいままで無視されてきた領域に焦点を合わせ、アーレントの業績から示唆を受けた大胆な解読を行っています。あとがきでは、稲葉さん、若田部さん、原田さんたち選考委員への丁寧な謝辞もあり、著者の誠実な人柄と、本作に多大な努力を傾注していたことがわかります。

高群逸枝の夢

高群逸枝の夢

 それに対して、わが松尾さんはな〜にをしてるんだかわかりませんが、忙しいのは誰もそうであって理由にならないので、全力尽くして早く『商人道!』出さないとだめだと思う。期待してるからさw

『週刊ポスト』コメント

 「「株」も「為替」も大ハズレ!景気予測アナリストたちの通信簿」で「通信簿」に総評を加える。

 やはり世界同時金融危機をほとんどのアナリスト、エコノミスト、経済学者もろもろが予測できなかったことに対する世間の興味は大きいのかもしれない。講談社の『セオリー』でも以前、この予測問題でかなり長いコメントをしましたね。

 そのときのコメントの一部。「予測が当たった部分だけ取り上げてみても実は仕方がないのです。各自がどんなバックグラウンドを持ってこの予測をしているのかが何をおいても重要です」。