TOKYO FM「Skyrocket Company」内のニュース調査部コーナー」に出演(7月17日)

TOKYO FMさんの番組に電話出演して、現在の若い世代の消費の特徴とマクロ経済の動向との関係を話しました。

 

以下のアーカイブから一週間聴くことができます。18時47分ごろからです。

 

radiko.jp

 

『日本経済思想史研究』第19号

『日本経済思想史研究』第19号が手元に届く。

今号には、昨年行った学会報告「日本の厚生経済学の歴史ーアイデンティティ、制度、危機ー」の報告要旨が掲載されている。これは近々、論文にまとめる予定でいるが、日本の厚生経済学の展望論文でもある。

 

当日のコメントで非常に有意義だったのが、池尾愛子会員からのジェンダー厚生経済学の関係、そしてパレートの日本への導入についての観点だった。前者は福田徳三や河上肇の女子労働論とも関連して別な論説も書いたことがあるが、今回の展望には含めてなかったので、他の関連事項ともあわせて今後さらに考えてみたい。

 

以下は掲載された報告要旨そのもの。学会で配布した報告レジュメとは違い、きわめて簡略化したものになっているのでご注意を。

 

報告要旨
日本の厚生経済学の歴史―アイデンティティ、制度、危機―
田中秀臣

日本の厚生経済学の歴史は、1920年代の福田徳三の貢献から始まる。本報告は、福田徳三の厚生経済学の遺産のうち主に三点に絞り、それがのちの日本の厚生経済学の中でどのように受容・発展そして忘却されてきたかを明らかにする。
 福田徳三の厚生経済学の遺産で注目する三点は以下である。
(1)アイデンティティの問題:福田は性差、年齢差、健康の度合い、民族、特定の技術を持った労働者など多様なアイデンティティ厚生経済学の中に組み込み、また国家と「社会」との緊張関係を強く意識していた。さら階級的視座への批判(=特定のアイデンティティ優先への批判)が特徴でもあった。
(2)制度選択の問題:資本主義か共産主義社会主義)かという対立軸を意識しながら、福田は市場の中にある共産主義原則(経済的弱者のニード(必要)を充足すること)を、市場の設計としては把握した。
(3)経済危機に対する立場は構造改革主義的で、また清算主義的な特徴を持っていた。
 福田の教え子たちを「福田学派」と呼称すれば、メタエコノミックス的な姿勢が強い。特に資本主義と社会主義の対立から、超資本主義的な発想(一種の混合経済)に至る論者が多かった。山田雄三小泉信三中山伊知郎らがその典型である。
 また福田の教え子ではなく、もっぱら海外の厚生経済学の動向(特にライオネル・ロビンズの序数的厚生主義の継承)を契機として生まれた非・福田学派とでもいうべき一群の経済学者たちがいる。代表的には安井琢磨、熊谷尚夫、大石泰彦、木村健康らである。
 非“福田学派”の戦後の厚生経済学の貢献は、主に海外での成果を積極的に導入・発展することにあり、やがて日本の学会の中核を占めていく。彼らの貢献には、福田徳三の貢献は明示的には引き継がれていない。対して、小泉、中山、山田らの厚生経済学的は、福田の問題意識を引き継ぎながらも次第に厚生経済学の日本の展開の中心からは外れていった。

文化放送「おはよう寺ちゃん活動中」7月9日火曜コメンテーター出演:ギリシャ政権交代と反緊縮路線の敗退、韓国輸出規制問題について等

本日もお聴きいただきありがとうございました!

ギリシャでの与党の敗退は、反緊縮路線の敗退として理解できますが、しかしそれはすでに2015年にわかっていたことでした。やはりユーロという単一通貨圏に入るデメリットをこれほど象徴している国はないでしょう。

 

また韓国への輸出規制問題、といっても保護貿易的な規制ではなく、単に他国並みでの輸出管理の手続きの話でしかありません。これに韓国が政治、メディア、世論をあげて批判しているのをみると、同国は日本を精神的な無限謝罪のための「奴隷」とでもみなしているとしか思えないですね。その精神的「無限謝罪奴隷」からいささかなりとも信頼がないなどといわれたので、猛反発したのでしょう。まさに思い上がりと、日本への無関心をこれほど象徴している事件はないでしょう。日本政府の現時点の対応には個人的に賛同します。この件については韓国への対応は国内的な手続きをたんたんとすすめればいいだけだと思います。

 

本日のニュース解説メニュー
半導体輸出規制強化、日韓 週内にも協議
○イラン ウラン濃縮度4.5%に
ドイツ銀行 18000人削減
ギリシャ政権交代 緊縮行方注目
年金問題
○地方景気 回復足踏み

 

今週の放送は以下から聴けます。
http://radiko.jp/#!/ts/QRR/20190709060000
また生放送はラジオの他、radikoでも聴けます
http://radiko.jp/#!/live/QRR

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韓国“輸出規制”問題、フェイクニュースの経済学 -田中秀臣の最新経済ニュース(2019年7月号)in Schoo

田原彩香さんと毎月お送りする経済解説番組&体育館裏に来いシリーズです。

 

今回はいわゆる「韓国輸出規制」問題のフェイクニュース的側面、マスコミの規制緩和年金問題への無理解とフェイクニュース、とまさにフェイクニュース尽くしの一時間でした。おまけのプレミアム放送でもいろんな人に率直に物言いしました。

 

次回もお楽しみに。

 

放送前に田原さんとの写真。

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現役世代も豊かにするマクロ経済が重要! 不動産の有効活用にメリット、相続税の課税強化もin 夕刊フジ

夕刊フジ』さんに7月2日に掲載されたインタビュー記事です。老後2000万円不足問題というフェイクニュースに関連して、それでも老後の資産形成にかかわる問題についてミクロ経済とマクロ経済の関連から話しました。

 

すでにネットでも転載されています。

www.zakzak.co.jp

文化放送「おはよう寺ちゃん活動中」7月2日火曜コメンテーター出演:韓国への実質報復措置、景況感悪化の評価など

本日のニュースは話題がてんこもりでした。特に韓国への輸出規制の強化をめぐる経済効果と安全保障上の評価を話しました。また日本経済の現状の悪化から、消費増税はふたつのシナリオ、1)緩やかに経済は悪化していく、2)一気に経済は悪化するの、ふたつしかないことを話ました。来週もよろしくお願いします!

本日のニュース解説メニュー
○西日本大雨 土砂崩れで1人死亡
○対韓輸出制限4日発動
○香港デモ隊 議会占拠
○6月景況感 製造業悪化
○イラン濃縮ウラン上限超え
米朝実務者協議7月中旬にも

今週の放送は以下から聴けます。
http://radiko.jp/#!/ts/QRR/20190702060000
また生放送はラジオの他、radikoでも聴けます
http://radiko.jp/#!/live/QRR

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