片岡剛士審議員の主張のチェックが重要:高負債経済への警戒をせよ

現在の日本銀行では、片岡剛士さん(審議委員)だけが現行の金融政策の在り方に批判的であり、原田泰さんが抜けたために決定会合の公表ベース(実際の委員会での議論は不可知)での少数意見は、片岡さんだけになってしまった。

片岡さんの問題意識の背景は僕も常に指摘する「高債務家計・企業経済」の出現と符合している。この重要性の理解に論壇は乏しい。

 

例えば新型コロナ危機による「高債務家計・企業経済」の出現は、マクロ経済政策を失敗すれば一気に深刻な過剰負担経済になるリスクあり。具体例をひとつあげれば、学生の有利子奨学金申請が急増しているはず。この債務増加は大きな問題。僕は全てのネット番組、ラジオでこの点指摘するが皆の反応は鈍い。

 

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