咳喘息の回復はまだ50%ぐらいだが、久しぶりにライブに。アイドルは癒しなのであるw。
WHY@DOLLさんの定期ライブ「レギュラー公演〜はる色に染めて〜vol.10 (ゲスト*西 恵利香)」。
西恵利香さんのライブはたぶん半年ぶりだと思う。彼女の3rdアルバム『LISTEN UP』は名盤で、僕も車の中で何度も聴いている。今日のライブでも同アルバムに収録された名曲やそのリミックスヴァージョンを公開。さらに代表曲「MUSICを止めないで」のほわどるさんたちとのコラボで、最後大盛り上がりの中でイベントは終わった(WHY@DOLLさんたちの感想はまた別エントリーで)。
西恵利香さんの歌を最初に聴いたのは、彼女がソロになって間もないころに、東京キネマ倶楽部で偶然にであった。そのときも歌唱力が印象的だった。
それからほどなく、現在の彼女は、蓄えてきた名曲群をもつ、とても味わいのあるシンガーになっている。僕に楽曲批評の才能があればもっと分析的に書けるかもしれないが、ここはストレートな感想を書くにとどめたい。
そして率直にいって、日本の評論陣(僕も含めて)は、西恵利香への評価が決定的に不足していると思う。少なくとも十分な注意と敬意を払っていないままだ。
最近ではライムスター宇多丸氏が『BUBUKA』で彼女のアルバムを絶賛したし、もちろん多くの評者は彼女のパフォーマンスの高さをすでに認識しているだろう。だが、広く世間に届くほどその評価は周知のものになっていない。日本の評論陣の努力不足ではないだろうか。特に僕がだが(爆)。反省したい。
今日たまたま物販で購入した、(ソロ以前のグループアイドル時代に個人名義で出した)『unJour』をこのエントリーを書きながら何度も聴いているのだが、「みずいろの雨」や「真夜中のドア」をオリジナルの雰囲気ではなく、まさに2010年代の「いま」を体現して歌唱できるのは、彼女だけだろう。過去のアルバムを含めて、西恵利香の全体を評価する作業をすすめるべきである。
素晴らしい歌手は、時代の雰囲気と一体化している。その時代独特の「匂い」や「空気感」をその歌声は身にまとう。今日のWHY@DOLLさんや(前回の彼女たちの定期ライブに出演した)faint★starさんたちももちろんそうだが、西恵利香さんもまた時代を伝える匂いを持った歌い手である。

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