「まなみのりさ6thワンマンライブ MMROCK 〜真夏のエイプリルフール〜」鑑賞記

 日本のライブアイドルの中でも経験と実力ともに有数のグループ「まなみのりさ」。彼女たちの6回目になるワンマンライブにご招待うけて行ってきました。数分遅刻しましたが、じっくり二回目のアンコールまで見ました。前回のワンマンでは声調不十分だったまなみさんが、今回は完全に復帰しての三人のワンマン、それに加えて今回は豪華に生バンドとともに長時間送るという素晴らしい内容でした。

 最近の実力派アイドルの傾向ですが、生バンドなどを加えてよりライブ感を出し、また観客との一体化を促す手法が進化しています。まなみのりさの現場もいつもの「まわる」ファンの渦やスクワットというお楽しみに加えて、タイミングよく観客自身に歌唱に参加させていて、本当にうまいな、と思いました。観客の方々も満足度はきわめて高いことがよくわかります。

 また彼女たちは「言葉」を持っている人たちです。今回も「未来のまなみのりさ」に向けての手紙を唐突に読みだしたのですが、それが場面を途切れさすことなく、また唐突でありながら、りささんがその手紙を読み上げる頃には、僕もファンもなぜこの手紙が必要だったのかがわかるでしょう。

 ビートルズの名曲をバンドとともに歌いながら、50年前の今日、武道館公演を終えたビートルズが日本のポップスに残した遺産を、日本のライブアイドルの雄が継承していく。それをさらに将来の自分たちとファンに届けていこう。「あせらないで」と未来の自分たち、そして現在の自分自身に納得させながら。

まなみのりさの音楽にビートルズが生きている。いままでたくさんおアイドルさんと一緒にステージをやってきました。vポラリスABの歌詞「誰も知らない無数の星今夜も消えるよ あてもなく丸い世界」走りつづけていきます」

 不正確かもしれないが、りさが涙を浮かべて読み上げた手紙を僕は暗闇の中、あてもなく筆記した。

 彼女たちは今年9年目だ。アイドルとしてはとてもとても長い時間をすごした。三人はポラリスのように同じ位置で輝き続ける。だが他方でその輝きの前を他の無数の星(名もないアイドルから有名な者まで)が消えていった。その思い出を彼女たちとその光は見つめ続けてきたのだ。そしてファンの多くも過去に消えたアイドルの光の明滅に似たものを、彼女たちの輝きに託している人もいるだろう。もちろん彼女たちの輝きは別種でユニークなものだ。

 まなみのりさの活動はまだまだ続く。明日もいやライブが終わった、その日からも。それが不動の天空の星をモチーフにした音楽を唄う彼女たちの使命であるかのようである……。

 最後に二階席からみた、まなみちゃんは脚のラインの綺麗な天使みたいでした(ここが言いたいのか、結局オレはw)

真夏のエイプリルフール/Results【通常盤CD(A)】

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