苦楽堂編『次の本へ』

 編集でもう長いことお世話になってる石井伸介さんが興した出版社・苦楽堂の最初の出版物。ご依頼をうけたときに、本が好きで、本の将来のこと、本を読む人たちのことを、とても真剣に思っている石井さんらしい企画だと思った。若い人たち、例えば高校生に向けた読書のすすめ。しかしタイトルの『次の本へ』という題名にこめられたメッセージは、単に好きな本を他人がすすめて終わり、というよくあるブックガイドを目指してはいない。書き手と読み手がさらに次の一冊に移る、まさにその瞬間を体現し、先の世界へとすすむ。

 僕も寄稿しています。田中秀臣眠れない夜のために」。この本が多くの若い読者、また心若き人たちにも届きますように。

次の本へ

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