日本の戦後や東アジアの政治地図に決定的な影響を与えた朝鮮戦争。その経緯と現代への影響を丁寧に資料(ポスタルメディア)を利用して書いた、内藤陽介さんの『朝鮮戦争』。相変わらずコンパクトな現代史の復習や、ポスタルメディア(例えば当時、実際に使われた封書など)からわかる当時の生活的な側面の描写など、いつも勉強になる。また現代との接続を意識した記述も豊富。例えば李承晩ラインと竹島問題の記述などぜひおさえたいところ。
日本、アジア、世界(日本ではなじみの薄い諸国含む)の歴史や現状をバランスのいい視座で一括して読むには、内藤陽介さんの一連の著作が便利だ、というのはここでも昔書いたし、10数年間の僕の考えでもある。ぜひアマゾンとかでググって、本屋や図書館などで手にとってほしい。専門知識一切不用。
- 作者: 内藤陽介
- 出版社/メーカー: えにし書房
- 発売日: 2014/08/06
- メディア: 単行本
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