シリア問題雑感と戦争経済

 数日前、twitterでつぶやいたものを下にまとめて。

 オバマ大統領の演説や、またロシアの提案の行方など、シリア問題に注目がいっているが、やはり経済学関連で思い出すのは。スティグリッツの『戦争経済』での主張。 それはブッシューグリーンスパンの経済体制と当時のイラクアフガニスタン戦争、そしてリーマンショックをつなげて論じた。

 スティグリッツの主張をまとめると、イラクアフガニスタンへの軍事行動→石油価格高騰→交易条件の悪化を防ぐために低金利政策採用(ITバブル崩壊の総需要刺激は理由の一部にすぎない)→住宅ブーム→規制の失敗重なる→崩壊へ(=リーマンショック)、というものだった。

 これには異論も当然にでるだろうが、他方で、『戦争経済』論の胆の部分は、やはりアメリカ、イラクアフガニスタンにおける人的なつまりは「いのち」の価値の損失を金銭的表示をしたことだ。その額も過大であり、また不確定部分も指摘していた。戦争の人的価値の毀損は世代を超えるので。

世界を不幸にするアメリカの戦争経済  イラク戦費3兆ドルの衝撃

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