大山顕・佐藤大・速水健朗『団地団 ベランダから見渡す映画論』

 速水さんから2012年の新年会の席上でいただきました。で、いまさら感想かいてます(爆)。もうかなり前に読んで、すごい面白かった記憶があります。細部は忘れました! 

 しかも速水さんと対談した翌日のトークイベントの部分では、ありがたいことに僕の宮崎駿論の一部まで引用してくださってます。確かに『耳をすませば』の団地描写は素晴らしいのでしょう。「でしょう」というのはなんでしょう(韻踏んでます)。

 それは60年代から80年代まで不動産屋の息子(=僕のことです)にとって、実は団地ほど縁遠い世界はないのです! そうです、本書でとりあげられている大規模団地は、住宅公団だとか(ちなみに高島平の一部は都知事になった猪瀬さんがえんやどっこいしょとマジに作ったおmのですよw)地方自治体がつくり住人も募集しいているので、私らのような零細の不動産屋にはほとんど縁のないものなんです。

 なので大規模公団のある地域にはわたしたち一族はまったく住んでません。だって商売にならないので。なので友達にも団地住まいの人がいない。もちろんマンションやアパートはあるのですが、「団地」ぽい住環境と、僕の子ども時代は完全に隔絶してました。

 つまり不動産屋の息子のぼくにとって団地とはまさに映画やアニメやマンガでしかみれなかった場所でもあるのです。この本は団地を映画やアニメやマンガなどから切り口をひろげていますが、まさにその意味では、僕にとっては団地の「現実」そのものなんですよね。

団地団 ?ベランダから見渡す映画論?

団地団 ?ベランダから見渡す映画論?