福島県の経済メモ

 福島県の経済についてデータの出所と簡単なコメント(Twitterでつぶやいたもの)

 福島経済をみると公共事業のすごさと同時にダメさの両方のサンプルとして重要かもね。あまりにも一時的刺激すぎる。

 福島県経済の統計をみると典型的な公共事業投資だけある時は経済は盛り上がるが終われば急速に元の厳しい状況に戻る、という展開になっていそう。鉱工業生産指数の動きの鈍さ、県内消費者物価指数の動きなどに注意。

 参照資料 http://t.co/2y9qPMLj

 福島の雇用関係みても典型的な一時的な公共事業依存の帰結が観測できる。一時的に急増加している震災関連の求人などがけん引しているのは確か。他方で、製造業やサービス産業は雇用環境が伸び悩み&急速に悪化している。雇用は経済実態を遅れて反映しているのでたぶん現状はもっと回復のペースが鈍化か。

 福島労働局の雇用統計。http://t.co/wAIXKDWX

 福島の震災復興と阪神淡路の震災復興がほとんど同じ構造。一時的な公共事業依存での「回復」。地域の景気要因を除外すると、さらに復旧が遅れていることも鮮明になっているのではないか。

ちなみに福島県の県の直接雇用(公的雇用)の情報。新規高卒は10名足らず、そのほかの一般枠の求人数は30名。全部が事務(パソコンでの作業など中心)。一般は半年、新規高卒は一年。

 資料 http://t.co/leA30Msy

 福島県の産業構造の特徴(震災前の2010年)。製造業が中心。サービスと小売りがそれに続く。これで全体の売上構成比の65%。建設業のウエイトは全体の1割程度。製造業、サービス、小売りのそれぞれの半分程度。製造業で国内の比較優位がある。

資料 http://t.co/CTcSooof

 福島県の産業別の就業者数の特徴は、製造業が2割(長期的には漸減)、建設は1割(構成比はここ20年以上たいして変わらず)、サービス(新&旧分類)と小売りで全体の半分近くの就業者を吸収。

資料 http://t.co/kMZqlLyg