日本銀行、「現状維持」。しぼむ緩和効果

 今日の政策決定は、金融緩和効果を否定した現状維持と理解していいだろう。

http://www.boj.or.jp/announcements/release_2012/k120313a.pdf

 貸付額の枠を増加しても、借り手側のデフレ予想からインフレ予想への転換がみられないかぎり、実質利子率は高止まりしたままで、投資や消費よりも貨幣の退蔵を選ぶだろう。つまり貸付は増えないままであるだろう。

 日本銀行の2月の「緩和」はこれで急速にしぼむことだろう。まさに亡国の中央銀行であり、いったいこんなに時間をかけて何を議論していたのだろうか?