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- 作者: 田中秀臣
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2010/05/07
- メディア: 単行本
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以下は『週刊朝日』の記事から抜粋
日銀の金融政策の最大の問題点は、インフレに対し、過度に警戒的だが、デフレに対しては過度に寛容であるという、その根本姿勢にあるという。
「1990年以降、日銀が繰り返している最大の過ちは、バブルを警戒することに注力しすぎて日本経済をデフレに陥らせてしまったことです。資産バブル潰しに熱中し、急激に金融を引き締めてしまったため、マネーサプライ(貨幣供給量)は急激に減少してしまったのです。以降、『失われた10年』と言われる長期停滞に陥り、00年、06年の景気回復局面においても株価、地価などの資産価格の上昇を過度に意識して、すぐにゼロ金利、量的緩和を解除してしまう『出口戦略』を試み、結果として不況からの脱出に完全に失敗、日本経済を失速させています。何度となく繰り返された政策の大失敗に対する反省は微塵も見られないのです」省略
日銀は昨年末のデフレ宣言直後、慌てて市場に10兆円規模の資金供給を実施。3月にも10兆円の供給額を決めたが、あまり期待はできないという。
「10兆円は日本のGDP(国内総生産)の2%程度に過ぎず、供給額はまったく不十分なものでしかありません。しかし、日銀は恐らく、目先の株価がわずかばかり好転する状況が出たら、90年以降、繰り返された日銀の悪しきし慣習通り、すぐに供給をやめる腹づもりであろうと私は悲観しています。今、日銀に求められているのは国民のデフレ不安を払拭し、インフレ期待に転換させてしまうような、ドラスティックな対策です。もういい加減、責任を取らない役人根性は捨て実行してほしいです」