白川日本銀行総裁のデフレリスク否定発言を読んで

 白川総裁のデフレスパイラルはない発言だけど、まあ、日銀流理論に立てば実体経済にあわせてマネーを潤沢に供給しているという認識ががっちり食い込んでるから、そこからは絶対に「物価を起点とした景気下落が理屈からもでてくるはずもないか。

<98〜04年度も緩やかな物価下落が続いたが、景気は02〜07年度にかけ回復を続けた>という白川総裁の発言ののあげ足をとれば、要するに98年を今年とすれば(緩やかどころか急降下だったが)、あと三年はデフレと景気悪化で国民は耐えてろ、と宣告したようなものか。

 しかし本当にバブル崩壊後の93-96年ぐらいの状況を再現してしまうんじゃないか。少なくとも主要メンバーの発言が軒並み当時と似てきてる。まずい。