ブックファースト新宿店で経済書セレクション

 その昔、80年代前半に西武ブックセンター(以下SB)は今泉正光氏がいて、いわゆる柄谷、蓮見、浅田なんかが主導した「ニューアカ」ブームを背景にして、かなりマニアックな思想系の書籍が並んでいた。以前、ここにも書いたけど、そこで僕はフランスの原書や英語の最先端の思想の本とかを手にすることができた。確か、今泉氏本人から当時まだ翻訳がでていない『ゲーデルエッシャー、バッハ』をすすめられたこともある。

 要するに書店がそこそこ最先端の文化モードみたいに機能していたわけで、本のセレクションもかなり独創的だった。もちろん売れ筋とは別個に構成されていたと思う。いま、多くの書店は特にビジネス書なんかはただ売れてる本や入荷した順に本が置かれているような感じでコンセプトもなにもないように思える。もし以前のような80年代前半のSBのような感じの一角があれば、それはネットで本を購入するのとはまったく違う感じでいいんじゃないか、と常々思っていた。例えば勝間書評本とかそういう誰でも読んで知ってるものにはない(それはそれでいいんでしょうけどでもみんな読んでる本読んでてもなんかつまんなくない?)、クロウトだけど時事的に鮮明な本のセレクションはできないか。

 幸運にも以下の書店さんの一角でそれを試すことができそうです。日本語の本だけではなく洋書(いままでこのブログで宣伝するのをあえて自粛してたあの本とか)もそろえてもらえました。ちょっと選んだ本人が長距離通勤で疲れてて(笑)、セレクトした本へのコメントを昨日の夜中に送ったばかりなので、店頭がどうなっているかわかりませぬが、もしお時間あればちょっと覗いていただければ幸いです。経済書が集まっている一角にあるはずです。僕も明日あたり見にいくつもり。とりあえずいまの企画は10月末まで展開してます。どうかよろしく

あ、第一回はバーナンキ特集です。

ブックファースト新宿店は以下。かなりおしゃれで、店舗の奥が深い。

http://www.book1st.net/