『週刊少年ジャンプ』40周年記念号

 40年前にはすでに十分マンガ小僧だったので当時から愛読していたでしょう。いちいち子どもが創刊号だ、なんだかんだ、と当時は覚えていないものです。マンガがあったら速攻立ち読みw(一部座り込み)。あるだけ手当たり次第に読んだものです。そのためだかなんだか知りませんが、小学校一年だと思いますが、すでに『ガロ』を読んでて、特に『カムイ伝』に異常に魅かれました。おかげさまで漢字の自己流読み(ガロのマンガにルビはありませんでした)がその後、なが〜く人生を規定してしまったのでした。

 しかし40周年記念号にしてはいささか年寄りには冷たい企画(物足りない)なんですね。しっかり梱包されてたので中味みないまま買いましたが。これはちょっとおじさん怒りますよw。


 まあ、僕も46年以上も生きてきてますといい加減疲れてきたわけですがw、今回の巻頭特集を最初からみてみますと、なんでか「男一匹ガキ大将」がでかい扱いですなあ。卑下ゴジラいや、ヒゲゴジラがその下に手下のように控えておりますw。

 なんといってもジャンプが小学生低学年に読まれるようになった最大の原因は、このガキ大将ではなく(ただしこの作品はガキ大将ものとしての斬新さは、集団=「軍団」形成ものであり、その点で従来の一匹狼的ガキ大将というイメージと異なっていたように思えます。が、ここらへんの考察はプロに任せましょう)、なんといっても『ハレンチ学園』でしょう。今回の記念号にコメントされていますように、「作中の「スカートめくり」をマネする男子が、一時期全国で続出したらしい」とありますw

 「らしい」ではなく、「していました」w。いいですか、いいこの皆さんは決して真似したりしてはいけません。いまや、こんな過去の思い出??を詳細にブログで書くと基地外が夢中で反応しますのでスルーして次いきましょうかw。

 さて男よりもハレンチこそジャンプそのものも価値だったので今回のこの特集の扱いには激しく違和感を抱かざるをえません。いまの業界の勢力関係を表しているとしたら残念です。で、時代的には高度成長真っ只中と、その終局段階の違いがあるのにもかかわらず、男一匹やハレンチなどと一緒に『プレイボール』『ど根性ガエル』『ドーベルマン』『サーキットの狼』『アストロ球団』が時代的にくくられていることです。

 なんといっても高度経済成長期の日本の変貌は半端ではなく、都会に住んでますと、3、4年世代が違うだけでみている風景がまるで違いのですよ。そんなわけで高度経済成長ど真ん中の作品群と、70年代前半、70年代中盤以降、とは歴然とした読み手の環境の変化があるわけでして、それを全部一緒にするなよ、しかも男一匹中心にw というのが嘘偽らざる感想です。

 ちなみに70年代はじめでしたか、自分の住んでいたマンションを親が売りに出して、それを購入したのが、ど根性ガエル吉沢やすみ先生でした。おかげで僕らは吉沢先生の色紙をいただいたのはいまでも宝ですたい。

断続的に続く