福井総裁会見より

: 「しかし、金融政策の適切性を確保するために大切なことは、目先の状況だけで判断するということではなく、あくまでフォワードルッキング、先々まで経済・物価のパスをきちんと見通して確信を持って政策の判断を行うということだ。この点で申し上げれば、今日の中間評価では、昨年10月に示した見通しに比べて経済は、足元、幾分下振れている、消費者物価は幾分上振れているということだが、来年度に向けては経済・物価ともに見通しにおおむね沿ったものになるとの判断だった。従って、最もがい然性の高い見通しとしては、日本経済は物価安定の下で緩やかな拡大を続けるというもので、こうした情勢判断の下では、先行きの金融政策運営の基本的な考え方はこれまでと変わりはないということだ」:(yahooニュースから引用)


すでに何度か指摘し、最近も丁寧に書いたが、その経済・物価見通し自体が二度も下方修正されているので、その目標を下げた見通しが新たな見通しになるかぎり、それはずっと日銀に見通しの誤りがないことになる。恐ろしいことだ。ただ一つの良心的??箍が、物価安定=0%だが、これもマイナスに0.5%くらい多少ふれても「ゼロ近傍」になり、その反対に0.5%だとインフレ懸念が台頭するようだ。まさにイデオロギーと化した日銀。かわいそうな日本経済(他人事ではないが)。