安彦良和『ジャンヌ』


 話の基本は10年前に火刑されたジャンヌ・ダルクの魂が憑依した少女が男装の騎士としてフランスの統一と戦争の終結に命をかける近世版ロードストーリー。分厚い大冊なのだが紙質が軽いのでそれほど負担なく読める。主人公が自らジャンヌ・ダルクに比べてのカリスマ度の低さに苦悩する感じが面白い。話の基本は見かけよりも非常に単純。自分探しの旅。


愛蔵版 ジャンヌ

愛蔵版 ジャンヌ