坪内祐三『一九七二』


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 連合赤軍事件の箇所を中心に飛ばし読み。しかし文章がうまい人だ。著者とは三年しか違わないのだが、この時代(60年代から70年代初め)に小学生だった人の世代間の時代認識格差とでもよぶものは大きいように思える(地域格差はさらに大きい)。連合赤軍事件自体への強い関心はなく、今回も著作の勢いに引っ張られてこの話題をよんだだけにすぎない。この著者と僕の温度差が、本書で著者が書いているこの時代特有のドライブ感なのだろう。


 そんなわけでなんで上の本を読んでいるかというと、以下の本を読む準備として。


「彼女たち」の連合赤軍 サブカルチャーと戦後民主主義 (角川文庫)

「彼女たち」の連合赤軍 サブカルチャーと戦後民主主義 (角川文庫)