「次期総裁に関する一考察」(『日経公社債情報』)


 暗黒大陸さんの論説です。日本銀行の次期総裁は最近の議論の焦点はやはりアカデミズムで一定の成果をあげた人がいいのではないか、というものでしょう。僕もこのトレンドには大賛成で、金融関係の博士号や海外の同様の学位(Ph.Dなど)を取得している人が政策委員でもすべて必要条件にしていいのではないか、とさえ思っています。


 暗黒大陸さんの指摘では、アカデミズムでの業績をもつ人が日銀総裁になると、インフレターゲットの理解など金融政策の評価にあたって、日銀の立場や政治的な立場に左右されていままでの業績をぽかす危険性がでてくる(それが制約となってアカデミズムから出にくい)。


 このコンフリクトを乗り越えられる人物として、東アジア共通通貨構想、インタゲ、財政再建の必要性などの財務省や政府の一部の考えに近い人物として伊藤隆敏東大教授の存在を指摘するものです。


 伊藤氏については確か苺掲示板になんか人事関係の面白いネタがおちてたような。同期の人のなんとかという…。あとで要確認。