明日発売の『週刊東洋経済』に福井秀夫氏の『司法政策の法と経済学』の書評を書きました。コースの定理を政策判断の基準にしている福井氏の論法は、この基準の適用のみに注目しすぎ=規範的分析なおざり、かのように思えますが、そこを書評で積極的に補ってみました。福井氏の他の著作も読んでみたい気になりました。ただしラスカルさんの指摘だと雇用流動化論とそれに関連する制度改革については僕とは考え方まるで違うなあ。
また原田泰さんの論説は、河上肇のロイド・ジョージ論、「憲政の神様」尾崎行雄らについてふれたもので、特に後者の戦時中の発言を紹介しています。
サックスの論説もあるのですが、これは別にエントリーをかえて書きたいと思っています。