献本いただきました。大変ありがとうございます。
ポスト・ケインジアン的な視点からの金融危機と景気循環の関連を扱ったもの。浅田さんのは今度の私たちの論文集でのインフレターゲット論文とついになるものかと思います。『経済論戦の読み方』(講談社現代新書)にも書きましたが、太古の昔に早稲田大学でポスト・ケインジアンの教育をうけたことに結果としてなっています(理論はロビンソン、学史はカンタベリー『経済学 人・時代・思想』(日本経済新聞社))。ですのでトービンよりも先にミンスキーの金融不安定性モデル(ポンズィ金融)を学んでいたわけで、いまだにその影響は残存してしまっています(修士論文段階まではなんとガレニャーニの余剰分析を学史の分析に適用しています!)。その意味では個人的な意味ではこの論文集のミンスキー危機モデル、シャイクのケインズ・マルクス・カレッキーの有効需要モデルなどは興味深いものです。それとコウェンのアドバイスを活かせば、この分野で将来頑張るかも(いや、どうなんでしょw
- 作者: ウィリーゼムラー,Willi Semmler,浅田統一郎
- 出版社/メーカー: 日本経済評論社
- 発売日: 2007/08
- メディア: 単行本
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