春のワルツ第4回〜第6回

ようやく現世に復帰。ところでどうみても男優陣はそっくりさんですw。


ソ・ドヨン → ペ・ドゥナ


ダニエル・へニー → 金城武


あとダニエル・へニーは韓国男優の特徴で僕は(それが好きな人にはすみませんが)どうしようもなく気分が低下してしまう「モムチャン性」からほぼ完全に自由です。それとソ・ドヨンも女性的なあやしげな魅力を持っているので、このそっくりさんコンビは四季シリーズというか韓国の映画・テレビ通して最もモムチャン度の低い主演男優陣にいまのところ思えるので僕は高く評価したいです。これも先に書いた主演女優陣がどうみても萌えキャラをそろえたこととあわせて、この作品の「国際化」対応と思えますね。


 いままでのところ、四季シリーズの過去の三作の基本プロットを構成する要素をいくつか引き継いでいます。『秋の童話』の仮の兄と妹(その幼い頃の離別と成人になってからの再会)、『冬のソナタ』の母親(ただし本作では義理の母親)の妄執に原因するふたつの生と名前、『夏の香り』におけるヒロインのニセの死 、これらの幾重もの架空=ニセ(フェイク)=つくりものを象徴するクリスタル細工(これが愛の象徴でもあるのが四季シリーズの特徴でもある)や記憶を呼び起こす音楽。確かにこの作品はユン・ソクホの作品であり、いくつものアレゴリーに満ちた作風になっている。ようやく本領発揮してきました。

春のワルツ DVD-BOX II

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あ、ひょっとして『ふたりのベロニカ』かも。この一方が他方の人身御供になる物語の構造は、四季シリーズ全体を支配していることは拙著でも書きましたが。