一日以上遅れてスマソ。「分析対象領域広がる経済学 人間行動の解明に貢献」と寄稿。望月さん訳、レヴィットとダブナーの『ヤバい経済学』などを枕に、インセンティブを主眼にした経済学の応用分析が一般の読者にもわかりやすい形ではなひらいた今年度の論壇を振り返っております*1。
で、さらにインセンティヴ構造そのものを深く解明していき、山形さん訳のエインズリー『誘惑される意志』や、E.オズディノーレンの我慢すると意志がへたれてケーキドカ食い理論(ブログにカキコ我慢していると今日の僕みたいにブログどかカキコw)を紹介。このような場合には禁酒、禁煙などの政府の温情主義的介入の正当化もありとの指摘。
その上で、アダム・スミスまでさかのぼることで人間の多様な動機をさぐる研究プログラムの意義を再確認しております。
で、数年前にでてまだ日本で翻訳はないんですが、切れは普通なのですが、インセンティヴを重視した経済学の適用の広がりをみせてくれる良書として以下がございます。ご参考までに。

Sex, Drugs & Economics: An Unconventional Introduction to Economics
- 作者: Diane Coyle
- 出版社/メーカー: Texere
- 発売日: 2004/03/01
- メディア: ペーパーバック
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