で、やむなくなったのかもしれませんが (^^;)。
『経済論戦の読み方』にも書いたのですが、大学時代の経済学お勉強は微妙にポスト・ケインジアンの影響下にありました。完全にこの影響を払拭できたのはかなり後。で、当時の経済学史のゼミでのテキストが以下のカンタベリーの本でした。後に改訂され一時期は題名が「文学的経済学者」Literate Economists にもなりました*1。いまはまた違う題名がついてますが。
- 作者: E・R・カンタベリー,上原一男
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞社
- 発売日: 1983/01
- メディア: 単行本
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昨日の戯言エントリーでひさしぶりにこの本の著者をおもいだし、いまは何してるんだろうと思ったらかなりご活躍のご様子でして、小説かいたり、ウォール街の株屋批判をしていたのまでは本も読んで知ってるのですが、その延長上で業績を深めているのですね。あんまりにもカンタベリーの新著の表紙が微苦笑をもたらしたので紹介まで。
Alan Greenspan: The Oracle Behind the Curtain
- 作者: James V. Lawry
- 出版社/メーカー: World Scientific Pub Co Inc
- 発売日: 2006/02/22
- メディア: ハードカバー
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それと彼の最初にあげた本の邦訳版は、ヴェブレンやガルブレイスの伝統を引き継ぎ、それにスラッファの理論(つまりスラッファ体系に消費の話をぶち込んだわけです以下略)という「新しい消費理論」(懐)でしたが、その関心の延長で以下の本も最近出したようでして、これは内容をみるになかなか面白そうです。カンタベリーは最近ではハリウッド映画の経済学を書いていたりしまして、やはり僕も知らず知らずのうちに最初期に学んだことの影響を受けているんだなあ、と実感しました。
http://www.paragonhouse.com/catalog/product_info.php?products_id=397
F. Scott Fitzgerald: Under the Influence
- 作者: E. Ray Canterbery,Thomas D. Birch
- 出版社/メーカー: Paragon House
- 発売日: 2006/03
- メディア: ハードカバー
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いずれこの二冊の感想などもここに書く予定ですが(後者はともあれ前者は直感的に批判したくなる内容かもしれませんw)。そういえばカンタベリーの業績をチェックしていたらこれまた懐かしい下の本の著者とも一時期大学の同僚だったみたいなのです。
- 作者: スーザンリー,吉田利子
- 出版社/メーカー: 草思社
- 発売日: 1989/07
- メディア: 単行本
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- 作者: スーザンリー,吉田利子
- 出版社/メーカー: 草思社
- 発売日: 1988/06/01
- メディア: 単行本
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彼女はいま何をしてるんでしょうかね? あとで検索して調べてみることにしますが。
で、いまはフォーブスも大学もやめてこちらで活躍みたいでした。