ジョン・テイラー、日本の大規模為替介入と長期停滞の終わりを語る


 すでに一部メディアにとりあげられた日本でのテイラーの発言についての元原稿がテイラーのホームページにアップされてたので紹介。


Lessons from the Recovery from the “Lost Decade” in Japan: The Case of the Great Intervention and Money Injection, Japan Cabinet Office, September 2006

http://www.stanford.edu/~johntayl/JapanCabinetOfficePresentation.pdf


 これを読むと2002年年末にはじまり、2004年3月5日に終焉した日本の大規模為替介入(=日銀のマネタリーベース拡大をともなういわゆる非不胎化介入政策)が、アメリカ側との事実上の協調介入だったことがよくわかる。しかもテイラーには大規模介入が終わることを事前に日本政府側は伝達していたようである(2003年9月12日)。テイラーは同年の秋以降、日本が停滞から脱出し始めたことを認識したという。