アンナ・カヴァンの伝記


 下にも書きましたが風邪で家で養生してます。で、難しい本は読めないのでラクなものにしようと少し前に届いた以下のアンナ・カヴァンの新しい伝記をみてます。彼女の遺稿や未発表の戦時期の旅行記なども引用されています。アンナ・カヴァンの描いた絵画なども写真が豊富に掲載されてますね。彼女の『氷』はそんなに難解でもないのでおススメです。サンリオSF文庫ででていたけどいまは絶版ですね。旧ブログでも書きましたが2500円ほどで古書店でゲットしました。この文庫にも訳されてますが、ブライアン・オールディスが前書きを書いていて、そこで彼は『氷』とジョルジョ・デ・キリコの『エブドメロス』との類似性や自身の『世界Aの報告書』への影響を書いています。後者は未読ですが同じくサンリオSF文庫で持ってますのでそのうち読んでみましょう。オールディスは好きな作家なのですが日本ではいまいちメジャーになれませんね。彼の自伝的作品三部作(『手で育てられた少年』、『兵士は立てり』、『突然の目覚め』)などはもっと評価されてもいいように思うのですが。デ・キリコの作品もいつの間にか翻訳がでているので驚きました。


A Stranger on Earth: The Life And Work of Anna Kavan

A Stranger on Earth: The Life And Work of Anna Kavan