ポスト小泉の政策決定経路と福井総裁辞任問題(ひつこくw)


 恒例の史上最強の業界誌『日経公社債情報』の蒲焼の匂いコーナーです。今回はポスト小泉政権における政策決定過程の見通しを、匿名の管財人さんが「永田町ウォッチ」でかかれています。

 現状の首相ー諮問会議というトップダウン形式が今後も対民主党からも維持される見通しだということで、官僚や族議員が期待している「小泉以前」への回帰は無理だろう、ただし安倍氏も舵取り難しいだろうね、という記事でした。

 資料的なところは、以下の引用くらいでしょうか。「財務省の仕掛けで、諮問会議を使って谷垣・与謝野両氏が大幅増税を主張し、歳出・歳入一体改革を行おうとしたのだ。結局、小泉首相は歳出削減策のとりまとめを自民党政務調査会にゆだね、官僚主導を食い止めた」。

 ここらへんの小泉政権の評価はすでにここでもご紹介した若田部昌澄さんの『諸君!』論説に書かれていましたね。

 さて大学に久しぶりに来たのですが、『FACTA』さんから最新号の9月号を献本いただきました。ありがとうございます。

 やはり田中的には現時点でブログ上の荒野でひとり叫んでいるに等しいw「福井総裁のフォワードルッキング的不祥事ゆえの辞任上等」論関連からも、同誌POLITICS欄「福井総裁に官邸の「猿ぐつわ」」には、官邸と総裁のスキャンダル前後のすり合わせと国会の会期延長回避と総裁の地位保全というバーター取引の記事が掲載されていて面白く読めました。あとバーナンキFRB関連は新政権の人事の失敗予測wなどが興味を引きました。