2009-05-01から1ヶ月間の記事一覧

うっかり寝坊

家人たちを駅まで届けてから『つばさ』を見ながらソファでいつの間にか寝てしまう。は、と気がつくと大学の講義時間じゃないか! 誰かスタートレックにでてくるあれ貸して!(スタートレックのあれ)。 というわけでもなく、今日は本務校は創立記念日でお休…

駒崎弘樹『働き方革命ーあたなが今日から日本を変える方法』

駒崎さんからご恵贈いただきました。お会いしたことはないのですがご高著を頂戴して感謝しております。本書のメッセージは明瞭である。過剰な仕事を効率的にこなすことで、働く時間を削減することが、家族やパートナー(恋人や仲間たち)とのコミュニケーシ…

フレッド・ギャラガー『メガトーキョー』

訳者のid:ceenaさんからご恵贈いただく。ありがとうございます。無理して感想書かなくていいですよ、とのやさしい?お申し出ですので手短に。昨日、大学のコンピュータールームで読んでたら学生たちが「それなんです?」と興味を示してました。表紙の「オタ…

中野剛志『国力論』『経済はナショナリズムで動く』『恐慌の黙示録』

稲葉振一郎さんのブログエントリーで急激に読書意欲を喪失してしまいましたが、創立記念日ということでこの日を利用しないともう研究会まで読む時間がありません。で、気合入れて三冊続けて読破。確かに現代経済思想研究会の面々が好みそうな本ではあります…

太陽って海にジューッて沈んでいくじゃない? 、を懐かしむ

女優の遠野凪子さんが結婚なさったということで、このブログもそういえばかなり昔に、彼女の発言を話題にしたことがありました。コメント欄でも稲葉さんたちのコメントがありました。ふと懐かしくなり、このブログも歴史が長いのだなあ、とも思ったりもした…

『マンガ論争勃発』サイトとメビウス祭の快楽の味

昼間たかしさんのブログを読んでいたら、僕の意見が取上げられていた。個別の日記レベルでのmixi内はともあれネット検索可能な中で、このメビウス祭り関連での僕の意見が注目されているのはあまりないことなので以下に引用。http://www.mangaronsoh.com/arch…

民主党が政権とると景気悪化

何かと読みがいのある『Voice』6月号。(名前は出てないけど)池田信夫批判もあるでよ。というネット向けの秋波をここで書くよりも重要度が高いのが、政権交代論議。最近は選挙の争点が「世襲」問題というなんともみみっちい問題になってしまい、拡大をやめ…

小沢代表辞任の経済学

経済学ってもそんなのないわけだけど 笑。会議中にうっかり電源いれてた携帯に着信が来て慌てたけど、友人からだったので「なんだろう?」と思ったら、たぶんこのニュースのことだったんだ。しかしタイムリーなエントリーを今日は書いたわけか。別に民主党を…

書評:川原和子『人生の大切なことはおおむね、マンガがおしえてくれた』

先々週発売の『週刊東洋経済』に掲載された書評です。まじに川原さんの文章面白いからちょっと読んでみ。『週刊東洋経済』でマンガ関係の書評が掲載されるのは、いまは論争相手となっている福永宏さんと楽しくコンビを組ませていただいてマンガ関係(つげ義…

中野剛志『国力論』ほか

う、三冊(『国力論』『恐怖』、『ナショナリズム』)買ったので、週末読もうとしたらこのエントリー読んじゃった。 http://d.hatena.ne.jp/shinichiroinaba/20090508/p1 いろいろするどい指摘が並んでいるけど、個人的にビビときたのがこれ。 *何で英語圏…

Twitter使ってみてる

面倒くさくなったらすぐやめるけどhttp://twitter.com/kanrifu

書評:姜克實『石橋湛山の戦後 引き継がれゆく小日本主義』

昨日、触れた僕が戦後の湛山の見かたを変えるきっかけになった本。旧ブログで掲載したこともあるけれども再録。『週刊東洋経済』に掲載されたもの。後の『経済論戦の読み方』(講談社新書)にも再録された。ーーーーー 優れた歴史書とは、一次資料と研究文献…

佐藤方宣編『ビジネス倫理の論じ方』

ご恵贈いただきました。ありがとうございます。佐藤方宣さんの「企業とビジネス」は、岩井克人氏、岩田規久男先生、そしてロナルド・ドーア氏、奥村宏氏らの株式会社論とそこにおける「社会的責任」をめぐる論点を展望していて、このテーマに関心ある人は一…

いや、ぼくは「海外コミック研究者」じゃないです

最近、mixiの方でid:boxmanさんが、マンガの専門家などというものは実態のまったくない「風評」にすぎない存在である、という趣旨のことをおっしゃっていて、僕も特に反対する気持ちになっていないのです。ところで今、気がつきましたが、その種の「風評」(…

石橋湛山の全集未収録原稿「インフレ対策と経済安定」(終わり)

承前(3)があるが、それは当時の戦時的な統制経済からの離脱=市場の自由化と、基幹産業への公的な投資の奨励といった、戦後経済のテイクオフのための必要条件が書かれている。それは今日的にも興味深いのだが、時間の都合(連休最終日)なので、ここでは…

石橋湛山の全集未収録原稿「インフレ対策と経済安定」(その2)

(承前)(2)斯様な建前で国民のすべてが今後の経済活動を営むならば、さつき申した通りこの戦争によって領土が縮小したと云ふことは、決して大なる損害と考ふるに足らない。のみならず、今まで領土が広かったといふことに於いて、必ずしも我国は経済的の利…

やさしい時間

栗原さんとこから。人は思わずやさしくなれるw http://d.hatena.ne.jp/ykurihara/20090505/1241506879 姜 尚中 女女女女女女女女女女女女女女女女女女女女女女女女女女女女女女女女女女女女女女女女女女女女女女女女女女女女女女女女女女女女女女女女女女女…

石橋湛山の全集未収録原稿「インフレ対策と経済安定」(その1)

最近、プランゲ文庫の調査をする過程で、石橋湛山の全集未収録講演録を発見しましたので、連休を契機にして、 何回か分割して掲載したいと思います。 インフレ対策と経済安定(昭和21年9月10日発行「特集雑誌 自由国民 通貨不安はどうある」掲載) 石橋…

グレート・インフレーションの経済学

今度の経済学史学会の全国大会で最も注目している発表が以下のものです。pdf文書で利用可能になりましたのでお知らせ。 経済危機と経済学――70年代大インフレ期の日本のマクロ経済政策をめぐって―― 片岡剛士(三菱UFJリサーチ&コンサルティング)・若田部昌…

フェリーペ・スミス『ピポチュー』

id:ceenaさんからご恵贈いただきました(いや、正確にいうとまだだけど 笑)。『マンガ論争勃発2』もそうですが本を頂く前に興味のあるものは(もらえるかもなあ〜と思うものでも)ついつい買ってしまう出版社にとってはありがたい存在の田中です*1。 さす…

昭和恐慌脱出の教訓をストレートに活かせ(岩田規久男教授インタビュー)

『世界同時不況』を書いた岩田規久男氏に聞く http://www.toyokeizai.net/life/review/detail/AC/168407dcacd891023166ff1ddc1a8b9d/ 東洋経済オンラインでの岩田規久男先生のインタビューです。肝は、昭和恐慌期のときの不況脱出政策であった日本銀行の国債…